女性作家が写すポルノ業界@京都国際写真祭
4月15日から京都市内各地で行われている「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2017」。国内外から多種多様な写真家が集まる中でも、サテライトエキジビションとして展開中のフランス人女性写真家、ソフィ・エブラードの作品は必見!
4年に渡り世界各地でポルノの撮影現場に密着し、その様子を写真におさめてきたエブラード。出演者たちの親密なやりとりの瞬間と人間性に焦点を当て、ルネサンス絵画のように詩的で端正な様相を写しだしている。
その作品たちは映画のように美しい一方、性産業を冷静に見つめるまなざしも含まれる。エブラードは「女優がハッピーな感情表現を見せる現場しか取材しない」と決めており、彼女ならではの視線がより作品を率直でユニークなものにしている。
会場では作家のアパートと同じ装飾を施し、電話から聞こえる女優たちのささやきや、映像などとともに展開中。このインスタレーションや写真作品は、画面上でしか観ることのできない、知られざる性産業の内側をのぞかせるはずだ。
ソフィ・エブラード 「It’s Just Love」
会期/2017年4月15日(土)〜5月7日(日)
会場/FRANK WORK STUDIO
京都市下京区中堂寺前田町9-9
時間/13:00〜19:30
問い合わせ/日本語:hello@wvvuu.com(KYOTO展 担当:辻勇樹)
英語:sophie@sophieebrard.com
入場料/500円
URL/www.kyotographie.jp/kgplus/portfolio/sophie-ebrardits/
Text:Akane Naniwa