961
Culture Post

花代が写す、幻想的な日常の風景

Hanayo, “Untitled”, 2017, C-print © Hanayo / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

日常を幻想的な色彩で切り取る写真やコラージュ、これらに音楽や立体表現を加えたインスタレーションやパフォーマンスなど、領域横断的な制作を国内外で展開する花代。タカ・イシイギャラリーで3度目となる個展を開催。

現在は東京とベルリンに活動拠点を持ち、写真家、芸妓、ミュージシャン、モデルと多方面で活動を続ける花代。写真作品をつくるのみならず、音楽や立体表現なども加わったインスタレーションやパフォーマンスを行うなど、その制作の幅も豊かである。

本展で展示されるもののひとつである映像作品は、誕生したばかりの友人の第一子や、咀嚼する口、水面に乱反射する光などを8㎜フィルムで撮影したもので、これらのイメージが夢幻的な詩と音楽を背景に親密な視点で収められている。

さらに、粒子の表現が美しい実験的な写真作品を展示。これは、花代が子ども時代に祖父の形見として譲り受けて以来、長年愛用しているオリンパスのハーフサイズカメラで撮影したものだという。魅惑的な色のトーンとアナログの繊細なニュアンスに溢れ、また露出過不足やブレ・ボケ、フィルムの傷みや現像ムラなど偶然の所産をも取り込みながら、幻想的なイメージをつくりあげる。

初期より一貫して映し出される何気ない日常と、そこに定着された抽象的なイメージ。より抽象度を増し、沸き立つような色彩、光の描写へと磨きのかかった現在の作家の姿を、ぜひご覧あれ。

 

花代「hanayo Ⅲ」
会期/2017年4月8日(土)〜5 月13日(土)
会場/タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
   東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F
時間/11:00~19:00
休館/日・月曜、祝日
TEL/03-5575-5004
URL/www.takaishiigallery.com/jp/

Text:Akane Naniwa

Recomended Post