この女性は一体…? イガル・オゼリ初来日 | Numero TOKYO
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この女性は一体…? イガル・オゼリ初来日

"Untitled; Zuzanna" 2016, oil on cnanvas, 91.5 x 137.2 cm ©Yigal Ozeri, Courtesy of the artist 

一見写真だと思うほどリアルなこの女性の姿—————フォトリアリズムの流れを汲む超絶技法で、油彩画を描くアーティスト、イガル・オゼリ。日本初の個展が、満を持して東京・代官山ヒルサイドテラスで開催される。

現在ニューヨークを拠点に活動する、イスラエル出身のアーティスト、イガル・オゼリ。フォトリアリズムの流れを汲む超絶技法「ハイパーリアリズム」を使い、驚くほどリアルな油彩画が彼の作品の特徴だ。 日本初個展となる「Erasing Photography」展では、ミック・ジャガーの娘であるリジー・ジャガー、ポーランド出身のファッションモデルで、アート作品にも多く起用されているズザナ・ブッシウォルド、そしてオゼリ作品初のアジア人モデルとなったKaopang(かおぱん)を描いたシリーズを発表。本展ではペインティング約15点と、ドローイング約5点が展示される。 思わしげな表情とたたずまい、髪の毛の流れ、洋服のテクスチャー、自然光で輝く肌までをも執拗なほど描かれたモデルたちの姿は、まさに写真そのもの。ヴァーチャルリアリティが当たり前のような現代において、なぜオゼリは油彩画の手法で写実を表現するのか? IT社会の中で、わたしたちの写実とは、リアリティとは、そしてアートとは何かを問いかけるような、かの作品。この貴重な機会を、ぜひ体験して。 イガル・オゼリ展「Erasing Photography会期/2017年1月26日(木)〜 2月4日(土) 会場/代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラム    東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階 時間/12:00〜20:00(*最終入場は閉館の30分前まで) TEL/03-3841-1345(ギャルリニュアージュ) 休館/会期中無休 URL/ozeri-japan.com

Text:Akane Naniwa

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