甥との破滅的な関係を描いた金原ひとみ渾身の長篇小説 | Numero TOKYO
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甥との破滅的な関係を描いた
金原ひとみ渾身の長篇小説

hitomi kanehara
hitomi kanehara

2012年にパリに移住した作家・金原ひとみ。彼女の新作長篇小説『軽薄』は、距離を取って見つめ直した日本が舞台になっている。

裕福な夫と幼い息子に囲まれ、自らもスタイリストという華やかな職業に就く29歳のヒロイン・カナ。一見満ち足りた日々を送る彼女は、十代の終わりに、ストーカーと化した元恋人に刺された過去をもっていた。

物語は、アメリカから姉一家が帰国することにより大きく動き出す。すっかりと大人びた未成年の甥、弘斗より想いを寄せられたカナは、彼との危うく破滅的な関係へと足を踏み入れる。空虚の果てにある、一筋の希望とは? 著者自身が「初めてハッピーエンドを書いた」と語る衝撃の結末を、ぜひその目で確かめて。

『軽薄』
著者/金原ひとみ
出版社/新潮社
価格/¥1,400(税抜)
URL/shinchosha.co.jp/book/304534/

Text:Yuko Fukui

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