狂喜乱舞!?『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』 | Numero TOKYO - Part 2
Art / Post

狂喜乱舞!?
『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』

ご存じ、日本の “天才界” の筆頭株! あの猪子寿之(いのこ・としゆき)が率いる、超テクノロジー男子&女子集団「チームラボ」の展覧会が絶賛開催中!! 日本よ、これはもはや “天才祭り” だ!!!!

チームラボ––世間は彼らを “ウルトラテクノロジスト集団” と呼ぶ。 筆頭には、『朝まで生テレビ!』や『情熱大陸』『日本のジレンマ』などテレビ番組への出演をはじめ、「社会的な常識はもはや必要ない」といった独自視点ズビズバな言動で “天才” と称えられる猪子寿之。 そこにプログラマー、数学者、建築家、アニメーター、デザイナー、絵師、編集者、それ以外など、卓抜した才能どもが群れをなして大集結。 この夏にグッチ新宿で開催されたインスタレーション企画や、手に取るとその洋服のコーディネートが映し出される「チームラボハンガー」など、常識のはるか斜め上をひた走る “天才チーム” 的視点から最新技術をこれでもかと使い倒し、サイエンス/テクノロジー/アート/デザイン etc. の境界を躊躇なくブチ抜き続けている。
『世界はこんなにもやさしく、うつくしい』(2011年) 書家の紫舟による書から、その文字によって表される花鳥風月が次々に姿を現し、世界を形作っていくという、インタラクティブアニメーションによるインスタレーション(書:紫舟 音楽:高橋英明)
『世界はこんなにもやさしく、うつくしい』(2011年) 書家の紫舟による書から、その文字によって表される花鳥風月が次々に姿を現し、世界を形作っていくという、インタラクティブアニメーションによるインスタレーション(書:紫舟 音楽:高橋英明)
そのひとつが、見る者の動作を感知し、時々刻々と様相を変化させていくという、圧倒的な情報量によって構成されたインタラクティブなアート作品群。 たとえば、江戸時代の絵師・伊藤若冲(じゃくちゅう)の作品世界が、まるで生き物のような動きを見せる巨大なアニメーション作品『Nirvana』。 あるいは、『龍馬伝』の題字などで知られる女性書家・紫舟(ししゅう)の墨跡が空間上で花鳥風月にメタモルフォーゼしていく作品たち etc.…。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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