未来か現実か!? 全人類に告ぐ。「ヴァンサン・フルニエ展」 | Numero TOKYO - Part 2
Art / Post

未来か現実か!? 全人類に告ぐ。
「ヴァンサン・フルニエ展」


次に、この写真。
人類の叡智を賭けた宇宙への挑戦。その象徴ともいうべき宇宙服とヘルメットが、置き去りの赤子のように転がったまま、身を縮めて無力に天井を見上げている。
ロシアの宇宙船ソユーズの座席と宇宙服の、無常なる “抜け殻”──。


これらの作品を撮影したヴァンサン・フルニエは、パリを拠点に活動し、宇宙やロボット、遺伝子操作が生み出した動物たちなど、科学やテクノロジーをテーマに数々の作品を発表してきた写真家/映像作家。
その代表作である「SPACE PROJECT」は、“星の街” と呼ばれるカザフスタンのスターシティ宇宙飛行士訓練センターや、バイコヌール宇宙基地など、この地球上に実在する宇宙関連施設で撮影されたシリーズ作品だ。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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