東信「今月のフラワー」花咲く惑星
東信が手がける「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」本誌の連載企画「今月のフラワー」。強さやエネルギーを秘めた、花本来の本質的な美しさをアートで表現する。vol.80は、しなやかに強く、自然が生んだ花咲く惑星。
アーティチョーク
地中海沿岸原産のキク科の多年草。ウロコのようなガクが重なった若いツボミがヨーロッパやアメリカではポピュラーな野菜として食されている。
ジュウニノマキ(十二の巻)
南アフリカ原産のユリ科の多肉植物。先端が細長く尖った肉厚の葉が放射状に伸びる。葉の外側の白い縞模様が特徴で、観賞用として人気。
東信(あずま・まこと)
1976年福岡県生まれ。2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。また、フラワーアーティストとして国内外で精力的な活動を展開。05年からニューヨーク、パリ、ドイツなど海外を中心に個展を開催。09年、植物の可能性をさらに追求する実験的植物集団「東信、花樹研究所」を立ち上げ、植物をキーワードにさまざまな分野で幅広く活動。東のすべてにおける活動は花・植物のみが有している最も神秘的な形を見つけ、それを美的なレベルに変換し表現することで、植物の価値を高めることに一貫している。
Artwork:Makoto Azuma
Photo:Shunsuke Shiinoki