時代とともに“ファッション”の可能性を追求し、音楽やデザインなど、最新のカルチャーシーンと呼応しながらラディカルな自己革新を続けてきた“ライフスタイル・ブランド”──DIESEL。
その同時多発的な展開の中でも、世界にただひとつのアート拠点として知られる東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYで、各界から熱い視線を集めるブラジルの新星によるエキシビションが開催されている。
ステファン・ドイチノフ。台頭めざましいブラジルのアートシーンの様相においても、バロック様式を思わせる宗教アートの記号性と、アフリカ系ブラジル人としての民族的要素が融合を果たした作風は、他に例を見ない圧倒的なオリジナリティを放っている。
シンボリックにして呪術的、鮮烈にしてドープなモチーフが織りなす儀礼的空間へと変貌を遂げたDIESEL ART GALLERYにて、日本での初個展に臨む作家本人を直撃した。