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sandwich 展示風景より。(Photo: 山口賢一 / JAMANDFIX) 展覧会を訪れる者が最初に目にするのは、GYREの1Fウィンドウに展示された、絵の具の自重のみで描くペインティングのシリーズ『Direction』のファサードデザイン。 エスカレーターで3Fに上がり、会場のEYE OF GYREに入ると正面には、制作中の同シリーズが鎮座している。 次に目を惹くのは、巨大な木枠にあられもない角度で固定され、ガラスビーズを取り付け途中の鹿の剥製。『BEADS』シリーズの制作中の光景だ。 あの無数のガラスビーズを、こうやって取り付けているのか……と、その膨大な労力と完成度に賭ける情熱を思い、気が遠くなる一方で、はて、未完成なアート作品をここまで生々しく目にする機会があっただろうか? という問いが湧き上がる。 sandwich 展示風景より。(Photo: 青木兼治) さらに驚くべきは、SANDWICHでの作品制作風景を断片化した映像作品。 そこに映し出されるのは、最先端のペン型触感デバイス「フリーフォーム」を用いてPC画面内の3次元モデルに向かい合い、テクスチャ・マッピングに取り組む名和晃平の姿や、多種多様な素材を相手に格闘するSANDWICHスタッフたちの様子だ。 クレーンで彫刻作品を吊り下げ、組み上げた木枠に固定する。マスクを装着し、さまざまなオブジェにポリウレタン系の樹脂や塗料を吹き付ける。 名和自らも、ひたすら表面を研磨し、手作業でビーズを取り付け、気に入らない部分をノコギリで切断してはやり直す。溶けた金属を流し掛け、鋳造し、ハンマーで砕き、溶接するなど、熱意と汗と緊張感がほとばしる。 ▶ トリコ仕掛け必至の“挟み撃ち”体験がここに! ▶ 次のページへ
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