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sandwich 『Biota (Fauna/Flora)』(Photo: 表 恒匡|SANDWICH) そう聞いて、「ああ、あそこか!」と思った人もいるかもしれない。 それは、今年3月にリモデルを果たした伊勢丹新宿店のコンセプトを体現したヴィジュアルガイドブック『FUTURE CURATION』の巻頭を飾ったファッションストーリー。写真:篠山紀信 × アートワークス:名和晃平による大胆企画の撮影現場となったのが、他ならぬこのSANDWICHだった。 これに際して名和は、モデルのMONAの体を3Dスキャナで撮影したデータを加工し、切削。SANDWICHで表面のテクスチャを仕上げたオブジェを完成させ、撮影に使用している。 (ちなみにクリエイティブディレクションは後藤繁雄、ヘアメイクは加茂克也、スタイリングを小誌編集長の田中杏子が務めた) 以上、閑話休題。 SANDWICHは、こうしたプロジェクトのマネージメントから、3Dプリントなどのエンジニアリング、加工や組み立てなどの制作工程、展示構成までを総合的に手がける、総勢約40名のスタッフによって編成された、“創作のためのプラットフォーム”なのだ。 sandwich 『Manifold』(Photo: 表 恒匡|SANDWICH) 言ってみれば、名和晃平の創造性とSANDWICHは、もはや切っても切れない関係にある。 従って今回の展覧会は、その関係性に基づく企画と言っていいだろう。 例えば、名和晃平が2013年に展開した2つのプロジェクト、『Manifold』(韓国・チョナン市)と『Biota(Fauna/Flora)』(瀬戸内国際芸術祭2013)の制作過程を記録したメイキング映像と、SANDWICHがこれまでに手がけた数々のプロジェクトを記録したドキュメント映像。 さらに、SANDWICHで開発されたマテリアルやテクスチャのサンプル群、名和の作風の中でもよく知られる『BEADS』シリーズより、無数のガラスビーズで覆われた鹿の剥製の制作現場が、そのまま会場に出現する。 ▶ 生々しく脈打つ、制作途中の名和作品たち! ▶ 次のページへ
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