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見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺 Rene Burri『Chicago Illinois USA』(1971年) Courtesy of Galerie Esther Woerdehoff © Rene Burri アートの文脈では、自戒の念を込めて「日本にはアートのマーケット(市場)がない」という言葉がよく聞かれる。自分が応援したいアーティストの活動を、作品購入によって支援し、その価値を世界に向けて発信していく仕組みが機能していない。 じつは、アートフォトにおいてはその事実がより決定的な影を落としている。 好きな写真家の作品を購入するという、考え方自体が定着していない。それは、写真表現を評価する仕組み自体がほぼ存在しないことと同義ではないか−−。 この状況を覆すべく産声を上げた、日本発の写真アートフェアの試み『TOKYO PHOTO』。 2009年の初開催から毎年、地道にそして着実に国内外での評価を集め、写真文化を東京から発信するという気運のみならず、海外の一流の写真作品が東京に上陸する機会自体を切り拓いてきたのだ。 見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺 東京フォト代表の原田知大氏。 © Vanessa Frankilin 「この5年間で、東京をめぐるアート写真の状況は大きく変わったと実感しています。 『TOKYO PHOTO』を立ち上げる以前は、日本にアート写真を購入したいと思う人の層が存在するのかどうかすら、わからなかった。つまり『TOKYO PHOTO』がやっていることには、既存のギャラリーや美術館がやってきたこととはまったく違う意味があるのです。 そのことは、自ら『日本の写真家に影響を受けた』と語る英国写真界の旗手クリス・ショウや、海外の名だたるキュレーターたちの発言からも明らかです。 彼らが評価してくれることによってネットワークが広がり、世界のアート写真にまつわる情報が、ようやくここ東京にも入ってくるようになったのですから」(原田氏) ▶ 4日間しか見られない、“一期一会”の写真の祭典! ▶ 次のページへ
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