見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺 | Numero TOKYO - Part 4
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見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺

『TOKYO PHOTO 2013 Presents 東松照明 追悼展』より。 東松照明『波照間島』(1971年) Courtesy MISA SHIN GALLERY © Shomei Tomatsu   しかし──これまで六本木ヒルズや東京ミッドタウンで行われてきた『TOKYO PHOTO』だが、今年は新たに増上寺で開催。増上寺といえば、きゃりーぱみゅぱみゅが歌い踊り、観客がスマホでプロジェクションマッピングを操作するという、某社のド派手なCMが記憶に新しいが、一言でいえば威厳ある巨大寺院である。それにしてもなぜ……? その問いに対する原田氏の答えに、『TOKYO PHOTO 2013』の最大の見どころが隠されていた。   「新しい場所で挑戦することが、イベントの熱量を大きく左右するからです。 世界で最も権威あるアートフェアの一つ、『FRIEZE ART FAIR』はロンドンの公園内に巨大テントを設営して行われますが、『TOKYO PHOTO 2013』も同様に、半屋外の空間を増上寺の境内に作り上げます。つまり、“写真を見る環境”から作り上げていくわけですね。 おそらく会場を訪れるだけでも、みなさん腰を抜かすと思いますよ。とくに夜は本当に美しい体験ができるはず。 いま、ここでしか体験できない環境の中で、最高の写真表現に触れる──。東京が今後、アジアの写真シーンの中心になっていく予感を、きっと感じていただけると思います」(原田氏)  
見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺
見逃し禁止! アート写真の祭典『TOKYO PHOTO 2013』@増上寺
会場にて再現展示を行う、Ed Ruscha『On the Road』展のガゴシアン・ギャラリーでの展示風景。 Courtesy of Gagosian Gallery © Ed Ruscha   『TOKYO PHOTO 2013』 期間/9月27日(金)〜30日(月) 場所/増上寺 東京都港区芝公園4-7-35 チケット/一般¥1,300 学生¥1,000 (前売り¥1,000) ※9月27日のみ学生¥500 ※出展ギャラリーや展示内容 、トークイベントなど詳細は下記サイトへ。   information TOKYO PHOTO 2013 事務局 info@tokyophoto.org HP/www.tokyophoto.org  

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深沢慶太(ふかさわ・けいた)   フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN新社)など。
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