魔法みたいなカラーパレットをプレゼント! ディック・ページがメイク術を指南 | Numero TOKYO - Part 6
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魔法みたいなカラーパレットをプレゼント! ディック・ページがメイク術を指南


──メイクを通して、数多くの女性と接して来たディック氏。どんな女性に惹かれますか?
 
「実は先日、アメリカの資生堂で『きれいだな、素敵だなと思う女性のリストを作って下さい』と言われました。政治家でも音楽家でもアーティスト、セレブでもモデルでも何でもいいからと言われて、リストを作成。そしたら、リストを見た担当者に『30歳以下っていないんですね』と言われてびっくり。意識的にそうした訳ではないし、いつもランウェイでは若いモデルさんたちと触れ合っていて彼女たちにも魅力を十分感じているのですが、ぱっとイメージしたのは30歳以上の女性ばかりだった。人生で経験を積んで来たことがにじみ出ている人に、惹かれるのかもしれません。そこで名前を挙げたのは、女優のイザベラ・ロッセリーニ、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、イギリスのバンド『シャーデー』のボーカル、シャーデー・アデュ、スウェーデン出身の歌手、ネナチェリーなど。様々な分野で活躍する女性の名前をリストアップしました。」
 
──日本人女性で、気になる人物はいますか?
 
「以前仕事でお会いしたことがある、HIKARUさんというモデル。雑誌やコレクションのモデルをされていたのですが、今はヨガのインストラクターとして活躍されているようでした。音楽をやっていたり、スペインで暮らしていたことも。いきいきとして興味深い方でした」
 
──以前ヌメロ・トウキョウのインタビュー(2008年5月号掲載)で、気になるデザイナーはアンダーカバーの高橋盾氏だとおっしゃっていました。いま、気になるブランドはありますか?
 
「ニューヨーク・タイムズのweb版で紹介されていた、ジョナサン・シンカイ(Jonathan Simkhai)という方! ニューヨーク出身のまだ若いデザイナーですが、非常におもしろい作品を提案していました。新人のようなので、これからが楽しみです」
 
──最近、印象的だったお仕事は?
 
「先日撮影した、ヴァレンティノ(Valentino)の秋冬のキャンペーンビジュアル。写真家デュオ、イネス・ヴァン・ラムズウィールド&ヴィノード・ マタディンと一緒に作りました。ベルギーとオランダの絵画をテーマに、数人のモデルを肖像画のように撮影したんです。絵画のような仕上がりにするために、マスカラやアイラインを入れず、肌はソフトなグレーを作りました。素晴らしいビジュアルができたと思うので、広告として世に出たら、ぜひ見てみて下さい」
 

 
Shiseido The Ginza
テーマは「知らない自分に会える場所」。3フロアに資生堂の最新の美容提案が集約し、さまざまな分野の美容のプロフェッショナルが揃う。新しい化粧品を試したい、自分をゆったりくつろがせたい、いまこの瞬間を美しく写真に残したい、きれいになるための刺激がほしい…そんな女性たちの「わがまま」を叶えてくれるコンセプトショップ。
 
住所/東京都中央区銀座7-8-10
Tel/03-3571-7735
営業時間/11:00〜20:00
 
Intervew & Text:Yukiko Shinmura
 

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Dick Page(ディック・ページ)

イギリス生まれ。1980年代後半、ロンドンを活動の場として、ファッション業界にメーキャップアーティストとして進出。マイケル・コース、ナルシソ・ロドリゲス、マーク BY マークジェイコブスなどのファッションショウのメーキャップを担当。2007年2007年、資生堂メイキャップのアーティスティックディレクターに就任。世界各国の数々の雑誌でも活躍中。

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