魔法みたいなカラーパレットをプレゼント! ディック・ページがメイク術を指南 | Numero TOKYO - Part 3
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魔法みたいなカラーパレットをプレゼント! ディック・ページがメイク術を指南

──洗い流せると分かってはいても、自分の中で決まっている色や、安心な色を繰り返し使ってしまい、なかなか冒険できなかったりします。固定概念の殻をやぶるためのアイデアはありますか?
 
「一度に全部を変えようと思わずに、一カ所に絞って冒険してみるのはいかがですか。例えばいつものメイクの一カ所だけ、色味を変えてみる。ハイライトをゴールド系からラベンダー系に変えてみたり。チークをピンク系から、ピーチ系、コーラル系と変化させてみたり。もしくは質感を変えてみる。普段、口紅を使っている人がラッカールージュにトライすると、同じ色でも仕上がりが違ってきます。お洋服を選ぶのと似ていますね。シャツスタイルが好きな方も、冬は厚手、夏は薄手のものを使い分けていると思います。メイクも、季節や気分によってテクスチャーの違うものを取り入れることで、好きなテイストを保ちながら挑戦ができる」
 
左:豊かな発色、シルクの艶、ふっくらとした立体感が実現するリップスティック。パーフェクトルージュ 各¥3,675
右:まるで漆器のようになめらかな唇を演出するリキッドルージュ。ラッカールージュ 各¥3,675

 
──新しい色を取り入れるときの注意点を教えてください。
 
「メイクは温度のバランスが重要です。ウォームカラーとクールカラーを両方とも取り入れることで相殺し合っていいバランスが生まれます。でも、本当にルールは何もないと思っていただいていいと思います」
 
──日本では、メイクステップが決まっていることが多いのでなかなか崩せなくて…
 
「ちょっと洗脳されている?(笑)。資生堂のアシスタント養成をするときも思いますが、みなさんきちっとしてるなという印象。どの部分からスタートするかにもこだわりますよね。どこからだっていいんです。同じルーティンだとメイクがつまらなくなってしまいますから」
 
──最近、日本人女性が変わったなと思うことはどこでしょうか。
 
「個人のメイクの表現方法が変わってきたと思います。SNS発展が影響している気がします。会ったことのない人の体験が見られたり、自身のことを大勢に向けて発信できるようになったので『自分らしく表現していいんだな』という思考に変わって来ているのでは。もちろんそれは日本だけでなく、世界で起こっている現象。この傾向をおもしろく見ています」
 
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