シャンパンを日常的に楽しむには? 『G.H. マム』の若きセラーマスターが伝授! | Numero TOKYO - Part 3
Culture / Lifestyle

シャンパンを日常的に楽しむには? 『G.H. マム』の若きセラーマスターが伝授!

──セラーマスターとして一番気を配っていることは? D 「同じクオリティをキープすること、未来に対するビジョンを持つこと。過去=歴史、ルーツをリスペクトしつつ、現在のクオリティをキープすること、そして未来にこれからきたる時代や消費者に向けて、何を提供し、求めていくかという『ビジョン』を明確に持つことに気を配っていますね」
──フランスでの『マム』のターゲットは?どのような楽しみ方ができますか?  D「ラインごとにすべての消費者をカバーしていますね。祝うのが好きで、セレブレーションなどに向いているのは『コルドン ルージュ』、知識があってワインをよく知る人には『ミレジメ 2004』『キュヴェ R.ラルー』、少し甘口が好きな人には『ドゥミ セック』、太陽のような明るいワインが好きな人には『ロゼ』をおススメします。 わたしは“シャンパンというのはワインである”ということを伝えたい。発泡性ではあるけれどワインであり、ワインにはバリエーションがある。それぞれの人の目的、シーンやテイスト、好みに合わせてシャンパンが存在するということ。ワインのサーブと同じようにキュヴェのチョイス、グラスの形などを選ぶことで各シャンパンのポテンシャルが格段に活かされますよ」
──今回紹介いただいた3種のシャンパンのマリアージュとして、ぴったりの食事はどのようなものでしょう?和食はどうですか?  D「『ブラン・ド・ブラン』は、シンプルでピュアなお料理が合っています。シーフードなど、フランス料理でいうと牡蠣、ウニとか、がピッタリ。『コルドン ルージュ』は、家禽類(鶏肉など)あるいは海からのものだとホタテやオマール海老など、それから野菜を使った天ぷらもGOOD!『ミレジメ 2004』は、ソースを使ったお肉の料理が合っていますね。フレンチだと、ブレス産の鶏にモリーユ茸のソースを使った料理は素敵かも。ひと工夫、ちょっと凝った料理がこのシャンパンには合っています。トリュフを使ってみるのもいいかも。 焼き鳥もGOODかもしれませんね。しっかりと調理されているものやソースが凝っている料理が合っていますね。うなぎもいけそう。 ショコラやスイーツとのマリアージュはいいと思いますが、特にショコラには注意しなければ。ブラックショコラの苦みとの相性は気をつけるべきです。できれば食事とのマリアージュで楽しむといいと思います」
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──シャンパンを日常的に楽しむには? D「他の人とシャンパンを囲んで楽しもう!シャンパンとは“人生の一場面をシェアする”お酒=ワイン。年と共にそれを楽しめるようになるはずです。まずは『コルドン ルージュ』が、エントリー(デビュタント)ポイントとして楽しめるでしょう。そして、『G.H.マム シャンパン プロトコル』にも日常でシャンパンを楽しむためのヒントがたくさん詰まっています。これを読めば、シャンパンライフがいま以上に充実したものになるでしょう」

Edit&Text : Yuuka Shiomi

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profile Didier Mariotti(ディディエ・マリオッティ) G.H.マム セラーマスターの最高醸造責任者。1971年コルシカ生まれ。28歳でシャンパーニュニコラ・フィアットのメゾン全体で235,000ヘクトリットルのワインを要する醸造樽の責任者となり、ワインの醸造工程を管理。2003年最高醸造責任者のアシスタントとしてマム社に入社。2006年以降、最高醸造責任者を務める。
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