「マン・レイと女性たち」@Bunkamura ザ・ミュージアム
20世紀を代表する万能の芸術家マン・レイの展覧会「マン・レイと女性たち」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催中。会期は、2021年7月13日(火)〜9月6日(月)まで。
アメリカ・フィラデルフィア出身のマン・レイ(1890〜1976年)は、ニューヨークにて、あらゆる既成概念を破壊した芸術運動家“ダダイスト”を名乗り、活動をスタート。1921年にフランス・パリのモンパルナスへ移り住み、シュルレアリストたちや社交界の人々と交友。前衛作家としての活動の傍ら、時流に先んじた肖像・ファッション写真家として活躍する。第二次大戦中はアメリカへ戻ったが、再びパリへ。写真家としての名声のほか、画家、映画作家、文筆家、デザイナー、オブジェ作家まで、さまざまな領域で活動し「万能の人」として讃えられた。
マン・レイの人生には多くの女性が登場する。彼は恋愛関係、芸術関係、知的な関係など、幅広い交友関係において親しい女性たちをモデルにした作品を数多く制作。写真では、ときに優しく甘美で、ときに強く自立的で、ときには神々しいまでに美しい女性像を生み出した。
ちなみにアーティスト、とくに写真家と女性たちの関係といえば、昨冬に公開された映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』も記憶に新しいところだ。
本展では、マン・レイの生涯を「ニューヨーク」、「パリ」、「ハリウッド」、「パリふたたび」の4つの時代に分けて構成。20世紀のさまざまな芸術潮流とファッションを追いながら、その時々にミューズとなった女性たちに焦点を当て、250点に及ぶ選りすぐりの作品をとおしてマン・レイの軌跡を振り返る。
恋人だったキキ・ド・モンパルナスやリー・ミラーのほか、多数の女性アーティストたちを被写体に、新しい時代に生きる自由で自立した女性像を撮り下ろした作品。写真の新技術を取り入れ、ファッション写真に新風を吹き込んだ作品。そして、マン・レイの「交友録」ともいえるポートレートを中心としたファッション写真の数々に加え、当時のドレスやジュエリーも紹介する。
さまざまな愛と別れ、知的な発見・冒険・遊びを体験しながら、女性たちと繰り広げられたマン・レイの作品世界に、どうぞご注目を!
※掲載情報は7月19日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「マン・レイと女性たち」
会期/2021年7月13日(火)〜9月6日(月)
※全日程日時予約制
※詳細はhttps://www.e-tix.jp/21_manray/をご覧ください
会場/Bunkamura ザ・ミュージアム
住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
開館時間/10:00〜18:00
※最終入館時間17:30まで
※毎金・土は20:00まで(入館は19:30まで)
休館日/7月20日(火)のみ休館
※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性あり
料金/一般 ¥1,700、大学・高校生 ¥800、中学・小学生 ¥500
※未就学児は入館無料
※学生券を購入の場合は、要学生証(小学生は除く)
※障がい者手帳提示で本人と付き添いの方1名半額
URL/https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_manray.html
Text : Akiko Kinoshita