Art / Post

世界中から「生の表現」が集合 @アーツ千代田3331

ユリア・クラウゼ=ハーダー『Juravenator』 2013年 ミクストメディア 51×40×104cm Foto: Atelier Goldstein
ユリア・クラウゼ=ハーダー『Juravenator』 2013年 ミクストメディア 51×40×104cm Foto: Atelier Goldstein

東京都千代田区とアートセンターのアーツ千代田3331が、独自に取り組んできたポコラート事業。その10周年を記念して、世界22ヵ国の作家50名が参加する“ポコラート世界展「偶然と、必然と、」―障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つ―”が開催中だ。

ポコラート(POCORART)とは、「Place of “Core+Relation ART”」の略。障害の有無に関わらず、人々が出会い相互に影響し合う場所であり、その場をつくっていく行為を示す名称だという。アーツ千代田3331の開館と同時にスタートし、障害のある人、ない人、アーティストが同じ地平で表現を高め合う場を創造することを目的に、公募や展覧会、ワークショップなど、さまざまな取り組みを行ってきた。

ヨーゼフ・ホーファー『無題』 2009年  鉛筆、色鉛筆、紙 44×60cm
ヨーゼフ・ホーファー『無題』 2009年 鉛筆、色鉛筆、紙 44×60cm

ジョージ・ワイドナー『Megalopolis』 2000-2010年  ミクストメディア、紙ナプキン 60.5×98cm ©collection abcd/Bruno Decharme
ジョージ・ワイドナー『Megalopolis』 2000-2010年  ミクストメディア、紙ナプキン 60.5×98cm ©collection abcd/Bruno Decharme

そんなポコラート事業も、開始から10年が経過。
10周年を記念した本展は、世界22ヵ国の作家50名の作家による世界展だ。作品は「美術」という枠にとどまらず、多様な地域性や文化を反映しながらも、作者の内なるエネルギーが形となって現れた唯一無二の表現が一堂に会す。

(c) 3331 Arts Chiyoda / Photo: MIAYJIMA Kei
(c) 3331 Arts Chiyoda / Photo: MIAYJIMA Kei

(c) 3331 Arts Chiyoda / Photo: MIAYJIMA Kei
(c) 3331 Arts Chiyoda / Photo: MIAYJIMA Kei

本展の展示作品は、芸術人類学を専門とするキュレーターが約2年を費やしながら独自にリサーチし、キュレーションを行ったものだ。その数なんと240点余りにも及ぶ強烈な表現たちだ。中でも海外から出品する35名の作家のうち、28名の創作は日本初公開。

アール・ブリュットやアウトサイダー・アートといったカテゴリーに属する創作物のみならず、常識や偏見、社会的判断といったあらゆる既存の価値観から解き放たれ、時に常軌を逸した「生の表現」と出会えるはず。会期は9月5日(日)まで。

ローラ・デルヴォー『無題』 1994年  毛糸、布、聖母マリアの石膏像 66 × 23 × 23cm ©collection abcd/Bruno Decharme
ローラ・デルヴォー『無題』 1994年 毛糸、布、聖母マリアの石膏像 66 × 23 × 23cm ©collection abcd/Bruno Decharme

※掲載情報は7月19日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

ポコラート世界展「偶然と、必然と、」
―障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つ―

会期/2021年7月16日(金)~9月5日(日)
会場/アーツ千代田 3331 1階メインギャラリー
住所/東京都千代田区外神田6-11-14 旧練成中学校
料金/一般800円、65歳以上500円。中学生以下・千代田区民は身分証の提示で無料。障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。
時間/11:00〜18:00 ※入場は17:30まで
URL/pocorart.3331.jp/world2021/

Text:Akane Naniwa

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