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Culture Editor's Post

写真のテーマパーク、KYOTOGRAPHIEへ!

『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018』が、5月13日(日)まで開催中。国内最大規模の写真展としても注目される。国内外作家の貴重な写真作品や写真コレクションを、京都市内各所の歴史的建造物や近現代建築の空間に展示。第6回目の開催となる今年のテーマは「UP」。個人的な見所をご紹介します。

KYOTOGRAPHIEでは「作品との出逢い」と「未知の京都体験」と相まって、脳内スパーク! そのクリエーションを通して、現代社会で生きていくことまでをも考えさせられるのこの展覧会ならでは。テーマパークのように楽しめるのが魅力だと思います。独断と偏見で、駆け足でまわるならココをピックアップ。

Jean-Paul Goude「So Far So Goude」

ジャン=ポール・グードの国内初の本格的な個展だけあって、動画から写真まで、作品ヒストリーを存分に楽しめます。グレース・ジョーンズから、キム・カーダシアンのあの撮影の元ネタまで、グードの発想力は無限大。特に見入ってしまったのはシャネルの「coco」や「EGOIST」などCMメイキングムービー。グードのクリエイションへの熱量ハンパないです。パリ装飾美術館(2012年)の展示で披露された、ダンスパフォーマンスも毎日再現!

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ジャン=ポール・グードが「Desigual」とコラボ!

宮崎いず美「UP to ME」

大学在学中にTumblrで作品発表し、世界中で注目を集める新生クリエイター。自身と日常的な風景やモノを組み合わせたセルフポートレートは、ユニークな視点で思わずクスリとしてしまう。国や年齢など関係なく誰しも「!」と思える作品は、やみつきになるはず。

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Lauren Greenfield「Generation Wealth」

写真家・映像作家のローレン・グリーンフィールドによる「人間の富への欲望」の四半世紀にも渡る記録。そこに映し出されるのは物質主義のセレブリティたち。張りぼてのお城のような豪邸、高級ブランドで固めるもおしゃれとは言い難いファッション、繰り返す美容整形……。あからさまな成金趣味に悲哀と滑稽さを感じてしまう。論文として提出された作品だけあって、考えさせられるものがあった。

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中川幸夫「俎上の華」

独創的で前衛的な「いけばな」を自身で撮影した作品郡。植物の存在感が際立ち、あるものは生き物のように、あるものは死生観すら感じます。アラーキーら後世の写真家たちが影響を受けたのも納得。作品と両足院という空間の融合も美しいです。

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Liu Bolin「Liu Bolin × Ruinart」

見つけて下さい、写真の中に人物がいます。自身にボディ・ペインティングを施し、風景に紛れた写真作品を発表するリウ・ボーリン(中国)。今回の展示では世界最古のシャンパーニュ・メゾン、ルイナールとのコラボレーションし、セラーやぶどう畑で、アートなかくれんぼ。あっぱれです。

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ルイナールの会場ではルーフトップバーも!

他にもファッション写真の斬新な構成力で今見ても新しさを感じるフランク・ホーヴァットや、使われなくなった製氷工場でのアルベルト・グラシア・アリックスなども時間が許せば、見て欲しいです‼︎

「KYOTOGRAPHIE 2018」のみどころをチェック!

Profile

水戸美千恵(Michie Mito)エディトリアル・ディレクター/マーケティング・ディレクター。大学時代にジャーナリストアシスタント、ライターとして書籍、雑誌に携わる。卒業後扶桑社へ入社し、女性ファッション誌を経て『NumeroTOKYO』創刊1年目より副編集長に就任。ファッションページ制作や取材のほか連載「烏賀陽弘道のワールドウオッチ」「YOUのテキトーく」を担当。趣味は歴史や文化をテーマにしたプラベートトリップで、西ゴート族追っかけ旅、スターウォーズロケ地旅などを経験。座右の銘は「いつも心にナンシーを」。

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