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Culture Art

シャネル銀座にて“伝説の写真家”
フランク・ホーヴァットの個展が実現!

1950年代、ファッション写真の黄金期の一翼を担ったフォトグラファーにして、多彩な功績で“伝説の写真家”として知られるフランク・ホーヴァット。日本初の本格的な個展がシャネル・ネクサス・ホールで開催される。

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Quai du Louvre, couple, 1955, Paris, France © Frank Horvat

フランク・ホーヴァット──その名前をごく簡潔にひも解くなら、フォトジャーナリズムに触発されてキャリアをスタートし、ファッションと女性たちをめぐる写真表現に新風を吹き込んだファッション写真家、といったところだろうか。事実、50年代からは『VOGUE』や『ELLE』などの雑誌で活躍し、モデルと撮影現場の一瞬の情景を切り取る鋭い視点や、その場に居合わせた人物を咄嗟に取り込むなど独創性が光る画面構成で、人々の賞賛を集めている。

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For “STERN”, shoes and Eiffel Tower, 1974, Paris, France © Frank Horvat

しかし、その功績はそれだけにとどまらない。ファッション写真の第一線で輝かしい軌跡を描きながら、彼の探究心はさらに衣服の内面にある、女性たちの無防備な美しさへと向かっていく。そして現代へ至るまで、時代の流れを敏感に感じ取りながら常に新しい写真の可能性を追求してきた。
80年代には、ロベール・ドアノー、サラ・ムーン、ヘルムート・ニュートンら写真家仲間たちへのインタビューをまとめた書籍(邦題『写真の真実』)を刊行。90年代にはいち早くデジタルカメラを手に取り、2011年にはiPad用アプリ『Horvatland』を公開するなど、人並み外れた好奇心と行動力で、独自の表現世界を切り開いてきた。

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Walnut tree, 1976, Dordogne, France © Frank Horvat

その半世紀以上におよぶ世界的な影響力の一方で、悲しいかな、彼の作品をまとまった形で目にする機会に恵まれなかった日本だったが、2018年新春、ついに展覧会が実現することに。会場は、昨年も「MEMENTO MORI ロバート メイプルソープ写真展 ピーター マリーノコレクション」「東京慕情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」など、現代の写真表現を考えるうえでも非常に意義深い展示を企画・開催してきたシャネル・ネクサス・ホール。
2018年の展示企画の幕開けを飾る、巨匠フランク・ホーヴァットのライフワークから選りすぐりの作品たち。待ち望んだ眼福の到来に、心から喝采を送りたい…!

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From the series “Very Similar”, Claude, 1984 © Frank Horvat

「フランク ホーヴァット写真展 Un moment d’une femme」
会期/2018年1月17日(水)〜2月18日(日)
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料/無料
時間/12:00〜20:00
休館/無休
TEL/03-3779-4001
URL/chanelnexushall.jp

Text : Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者、ライター、『Numero TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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