東信×アイスエイジの贅沢すぎるシークレットライブへ | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

東信×アイスエイジの贅沢すぎるシークレットライブへ

ライブツアーのために来日していたデンマーク発ポストパンクバンド、アイスエイジ(Iceage)と、フラワーアーティスト東信のコラボによるインスタレーションライブに行ってきました!

アイスエイジといえば、存在感たっぷりカリスマ性のある(かっこいい美形)フロントマン、エリアス・ベンダー・ロネンフェルトを中心としたデンマークのハードコア・パンクバンド。以前、小誌でもインタビューをしたこともあり、知っていたのですが、その彼らと、東さんがまさかのコラボレーション。

このアンビリーバボーなぐらいに贅沢なフラワーインスタレーションとライブ演奏のパフォーマンスの競演は、前日、東さんのSNS上で、さりげなく日時と場所といった最低限の情報が告知されたのみ。まさに、知る人ぞ知る、かなりスペシャルなライブ。しかも完全フリー!ただ、会場は、なかなか交通の便が悪く、最寄り駅からも徒歩30分近くかかるという平和島のとある倉庫(その不便さがまたいいと東さんは言います)。アイスエイジは、4月3日〜8日まで京都、東京3箇所でのライブの予定が詰まっている中、まさか実はこんな貸切イベントが行われていたとは、ファンも知るよしもなく。

まるで秘密基地のような会場の倉庫の中へ入ると、薄暗い空間の中央に設えられた、一筋の光が降り注ぐ、そこはまるで天国⁉︎ 色とりどりの花々が咲き乱れるサイケデリックなお花畑のような円形ステージ。ある種、狂気を感じます。そんな花に埋もれるように楽器、アンプ、マイクスタンドなど機材が置かれていました。

そして、大きな花束を手に携え、エリアスが登場。まさに王子さま降臨!

王子さま的なルックスと裏腹な、重く、気だるく、激しい音楽とパフォーマンス。来場した人は皆、最前列ではないかというぐらいの特等席ぶり。ありがたいことに、エリアスが花を蹴りあげるたびに、花や葉が飛んでくるほどの至近距離です。

約30分弱のパフォーマンスの後は、ややなぎ倒されてはいるものの、美しいお花をお持ち帰り用に束ねていただきました。なんとも至れり尽くせりな、フリーでいいの?と尋ねたくなる、贅沢なライブパフォーマンスでした。

そんなアイスエイジのニューアルバム『Beyondless』は5月4日にリリース!アルバムにも収録の『Catch It』かっこいいです。


Iceage「Catch It」MV


Iceage「Pain Killer (feat. Sky Ferreira)」

Iceage - Beyondless - Packshot
Iceage - Beyondless - Packshot

Iceage『Beyondless』

ハードコアでアナーキーを突き進む知的野心作
カリスマ的フロントマン、エリアス・ベンダー・ロネンフェルト率いるデンマーク発のポストパンク/ハードコア・バンド、アイスエイジによる4作目のアルバム。新曲「Pain Killer」では、初ゲストヴォーカルとしてスカイ・フェレイラをフィーチャー。カオティックで退廃的な闇と激情が衝突するより進化した楽曲を感じてほしい。

価格/¥2,200(MATADOR/BEAT RECORDS)
発売/2018年5月4日(金)
URL/iceagecopenhagen.eu/

Photos:Shunsuke Shiinoki

Profile

佐々木真純Masumi Sasaki フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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