音楽、映画とプリントT|私たちのモノ語り #004 | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

音楽、映画とプリントT|私たちのモノ語り #004

ついつい集めてしまうのが、プリントアイテム。大好きなアーティストや映画がプリントされていたら私のもの! ここ最近買ったお気に入りプリントアイテムを紹介させてください。

1.デヴィッド・ボウイのスウェットTシャツ

恍惚とした表情で歌うデヴィッド・ボウイにやられ、一目惚れしてしまったスウェットTシャツ。代官山を散策中、ふらりと入ったハウント(HAUNT)というお店で出合いました。

一見古着みたいなくすみカラーで、裏地も古着のような起毛加工が施してあるんですが、袖が長めでゆるっと感も出せつつも意外とすっきりなシルエットは今っぽい。聞けばアニー・ビン(ANINE BING)というLAのブランドのものだそう。

写真はブリジッド・バルドーやオードリー・ヘップバーン、ケイト・モス、ビートルズ、ローリング・ストーンズなどカルチャーを築いた数々のスターたちを撮影した伝説のフォトグラファー、テリー・オニールが1974年9月の「Diamond Dogs」ツアー中に撮り下ろしたデヴィッド・ボウイです。

ちなみに私がデヴィッド・ボウイをちゃんと聴くようになったきっかけは、なんといっても『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が絶賛公開中のウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』。全編に渡ってボウイの曲が本人のオリジナルだったり、セウ・ジョルジによるボサノヴァ・カヴァーだったりで散りばめられています。『Diamond Dogs』の代表曲「Rebel Rebel」もボサノヴァ調に! 

2.スネイル・メイルのTシャツ

スネイル・メイルのアルバム『Valentine』が発売されたとき、CDとセット販売されていたTシャツです。Tシャツいっぱいにプリントされたリンジーの気怠げな顔がたまりません。かわいい〜〜!

次の夏フェスにはこれを着てくんだ、とウキウキルンルンでしまって(飾って)あるんですが……。早く心の底からライブやフェスを楽しめる日がきますように。

一方、オンラインでの取材が当たり前になったことで、昨年はかねてからファンだったスネイル・メイルにリモート取材をすることができました。インタビューの最後に聞いた、「自分を愛する方法」はこれからも大切にしたい言葉の一つです。
 

3.ハイムのTシャツ

いちばん大好きなバンド、ハイムの3rdアルバム『Woman In Music Pt Ⅲ』のLPとセット販売されていたTシャツ。欲しくて欲しくて、アメリカのオフィシャルHPから購入しました。

……ところがいざ届いてみると、プリントのサイズが微妙に小さいし、位置もセンターからずれてるし、色味もくすんでる。縫製もひどいし生地もペラペラ。

でもいいんです!! ハイムを着ることでテンションを爆上げできる私がいるから。ハイム大好き!!!!!

(あんまり洗うと破れそうなので、着るのは年に1回までにしたいと思います)

4.クルーレスのTシャツ

こちらも前出のスネイル・メイルTに負けず劣らずビッグなプリントがかわいい! 見つけたお店ではサイズがユニセックスのXLしかなく、身長172cmの私でもぶかぶかで、プリント部分の半分はおへその下。なかなか普段着るのが難しいアイテムなんですが、ちょうどこの映画を観直した直後だったため、思わず即買いしてしまいました。

『クルーレス』は1995年公開の青春コメディ映画。美人でおしゃれな高校生の主人公はダサいな友達をセンスよく変身させるのが趣味。劇中で着ているイエローのタータンチェックのミニスカートをはじめ、真似したくなるかわいいスタイルがたくさん。ファッション好きのバイブルであり、Y2Kブーム到来の今、もう一度観返したい映画の一つ。

音楽もオープニングで流れるザ・マフス(The Muffs)の「The Kids in America」やJill Sobuleの「Supermodel」など疾走感のあるキラキラガールズロックも盛りだくさんで大好きです。


クルーレスは2022年1月現在、Netflixで視聴できるみたいなので、ぜひ!
www.netflix.com/jp/title/384406

着ても着れなくても買ってしまう魔のプリントT。音楽関係者、映画関係者の皆さんにはぜひたくさん作って欲しいです。買いますから!

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Profile

金原毬子Mariko Kimbara エディター。学生時代にファッション誌編集部でのインターンや雑誌制作を経験し、編集者を志す。2017年扶桑社に入社し営業職を経て、19年『Numéro TOKYO』編集部に異動。主に人物取材やカルチャー、ライフスタイルなどの特集、本誌の新連載「開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室」などを担当。音楽、ラジオ、ポッドキャストが好きで片時もヘッドフォンが手放せない。

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