見てるだけで癒される! イヌ・ネコ好きのチェックリスト
犬と猫はクリエイターの相棒であり、大きなインスピレーション源だ。 巨匠からインスタグラマーまで、多くのクリエイターたちが魅了された犬・猫が主役の作品をご紹介。(「ヌメロ・トウキョウ」2018年4月号掲載)
MOVIE
『犬ヶ島』 ウェスが描く20年後の日本は"犬だらけ"!?
ウェス・アンダーソン監督が新作の主役に抜擢したのはなんと「犬」。舞台は、増えすぎた犬が社会問題になってしまった20年後の日本。野良犬も飼い犬も、すべての犬がゴミ処理場の島、通称"犬ヶ島"に追放されてしまう羽目に。愛犬を探しに島を訪れた少年と5匹の犬の冒険が、全編ストップモーション・アニメーションで描かれる。映画『犬ケ島』の情報はこちら
野村訓市(Kunichi Nomura)
雑誌編集、執筆活動を中心に、映画やファッションなどさまざまなジャンルでプロデュースを手がける。ウェス・アンダーソン監督とは10年以上の仲。製作側として携わった今作では、多くの日本人俳優たちのキャスティングも担っている。ART
「没後50年 藤田嗣治展」身近な存在として数多くの作品に猫を描く
「Fou Fou(お調子者)」と呼ばれ、パリジェンヌに愛されたレオナール・フジタこと藤田嗣治の大回顧展が行われる。裸婦像や自画像など、藤田の作品には常にといっていいほど猫がそばにいる。1938年に渡仏した猪熊とも深く親交があり、当時、藤田から猪熊に宛てた手紙には、猪熊が暮らしたアパートにいた猫のスケッチが残っている。
「没後50年 藤田嗣治展」
会期/2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
会場/東京都美術館 企画展示室
住所/東京都台東区上野公園8-36
URL/foujita2018.jp/
PHOTO BOOK
『FAT CATS』『COOL MUTTS』
“巨漢猫”と”雑種犬”をフィーチャー!
「ガーフィールド」さながら、でっぷりと太ったデブ猫ちゃん や、血統書はなくとも愛すべき雑種犬たちにスポットを当 てたモノクロ写真集。複数の写真家の作品から選りすぐ りを収載し、著名な作家による犬、猫に寄せての引用文 が添えられている。ページをめくるたび思わずニヤけてし まう、ユーモラスな仕草や表情がたまらない!
『FAT CATS』『COOL MUTTS』(Welcome Enterprises, Inc.)
『DOG DOGS』
ウィットに富んだ写真から伝わる犬愛
「すべての犬愛好家のための必須本!」とマリークレールが評した、伝説的写真家真家エリオット・アーウィットによる一冊。ユーモラスな犬の表情を瞬間的に切り取っているが、彼いわく「気づいたら犬が写っていた」とのこと。
『DOG DOGS』(Phaidon)¥1,980
『CAT PEOPLE』
猫ブームは70年代から始まっていた!?
1978年に発表された写真集。「LOVE」の彫刻で知られる美術家ロバート・インディアナや、NYきっての洒落者といわれた画家リチャード・マーキンらさまざまな表現者と愛猫の暮らしぶりが垣間見える、貴重な一冊。
『CAT PEOPLE』(Doubleday)
『東京猫町』
アラーキーが撮る東京を生きる野良猫
『愛しのチロ』で知られる荒木経惟だが、野良猫も同じように愛している。豪徳寺、西新宿、月島など、猫と出会えそうな東京の”猫町”を散策し撮影。路地裏でくつろいでいたり、ただ佇んで いたり、リアルな表情を捉える。
『東京猫町』(平凡社)/版元品切れ
CAMPAIGN
モデル顔負けのかわいさにMiu Miuもラブコール
ファッションブランドにとって、犬や猫も重要なミューズ。ここ数シーズンの広告キャンペーンには、多くのスーパーワンニャンモデルが登場している。ミュウミュウはフレグランスシリーズの広告にたびたび猫 を起用。新作「ミュウミュウ ロー ロゼ オードトワレ」のヴィジュアル では、キジトラの子猫ちゃんが愛らしい姿を覗かせている。
MAGAZINE
『PUSS PUSS』
ロンドンから世界のキャットラバーに発信!
昨年11月に6号目を発売した「プスプスマガジン(PUSS=猫ちゃん)」。毎号、女優、アーティストなど豪華出演陣が話題に。どのページを開いても洗練されたヴィジュアルで、猫専門誌というより、ファッションカルチャー誌として手元に置いておきたくなる存在。
『The Printed Dog』
超一流ファッション写真家らが撮る犬雑誌
スティーブン・クラインやテリー・リチャードソンら、世界的に名の知れた写真家が陽気で愉快な犬たちを撮影。またライアン・マッギンレーやニコラ・フォルミケッティの愛犬なども登場する。トップクリエイターとその相棒である犬の、心のつながりを感じられる一冊。
時吉あきな@akinatokiyoshi
見慣れた犬、よ~く見ると紙だった!
リアルだけど違和感のある犬たちの正体は“立体コラージュ”。94年戌年生まれの時吉あきなによる作品で、スマートフォンで撮影した犬の写真をコピー用紙に出力し、原寸大に再現している。
Tori@bichon_tori
モフモフしたい♡真ん丸なお顔に釘付け
ぬいぐるみ?本物…? 見分けがつかないほど愛らしいシルエットのトリちゃん。ふわふわの毛を持つ「ビションフリーゼ」という犬種で、こまめにUPされるトリミング風景の動画も超キュート!
Stephen Eichhorn@stepheneichhorn
猫の顔から多肉植物がニョッキリ!
シカゴを拠点とするアーティスト、ステファン・エイ トホーンは、猫と植物を巧みにコラージュ。サボテンと一体になってしまった猫、ライオンのようにお花で縁取られた猫など、なんともシュール!
Michele Bisaillon@michel_e_b
可愛さと毒っ気のある世界観が魅力
ミラーや花を使って独自の世界を表現するミシェル。 彼女の写真には茶トラの愛猫がしばしば登場。サングラスを掛けていたり、頭上に花を載せていたり、鏡の中からユーモラスな視線を送ってくれる。