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ウェス・アンダーソン監督が日本を舞台にした『犬ヶ島』公開へ

ウェス・アンダーソン監督の新作『犬ヶ島』は、近未来の日本を舞台にしたストップモーション・アニメ。監督の持つ、映画や日本への愛が詰まった傑作が誕生した。

Text:Naoto Mori Edit:Sayaka Ito

日本へのあふれる愛をこめて――天才監督ウェス・アンダーソンが魅せるこだわりの逸品

いま最も待ち遠しい映画、と心から楽しみにしている人はたくさんいるだろう。みんな大好き、ウェス・アンダーソン監督の新作は、近未来の日本を舞台にしたストップモーション・アニメ。すでにベルリン国際映画祭でオープニング上映され、銀熊賞(監督賞)を受賞するなど、日本公開前から話題沸騰の一作だ。

舞台は今から20年後のメガ崎市。“ドッグ病”の蔓延とともに、野良犬も飼い犬もすべてゴミ島と法で定められた犬ヶ島に追放された。そんな中、愛犬スポッツを救うためにやってきた12歳の少年アタリが、島で出会った犬たちと特別な絆で結ばれていく……。

大人たちの陰謀が渦巻く中、犬と少年のピュアな交流が繰り広げられる奇想天外でキュートな冒険物語。声優はビル・マーレイやスカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントンやグレタ・ガーウィグなど名立たる俳優陣が務めているが、特に注目なのは日本人ボイスキャスト。『グランド・ブダペスト・ホテル』に出演していた野村訓市が橋渡し役となり、RADWIMPSの野田洋次郎、渡辺謙、村上虹郎、夏木マリ、ヨーコ・オノらが参加した。

ウェス・アンダーソンのストップモーション・アニメは『ファンタスティックMr.FOX』(2009年)に続くものだが、『ムーンライズ・キングダム』(2012年)など実写作品を引き継ぐ独自のモチーフが多数込められ、ひとつの集大成の趣すらある。かねてから公言していた黒澤明監督からの影響を前面化し、浮世絵なども含めたレトロでエキゾチックな日本をモダンなアートワークに昇華した。

4年に及ぶ歳月をかけて、670人ものスタッフと丹念に作りあげた極上の映像世界。またしてもウェス・アンダーソンの工房はこだわりの逸品を届けてくれた。

『犬ヶ島』
監督・脚本/ウェス・アンダーソン 
声の出演/ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、野村訓市、渡辺謙
2018年5月25日(金)より全国公開
URL/http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

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