2015年春夏トレンド速報! JUJUが挑戦する3つのテーマ(前編)/ JUJU’s closet vol.44 | Numero TOKYO
Fashion / JUJU's Closet

2015年春夏トレンド速報! JUJUが挑戦する3つのテーマ(前編)/ JUJU’s closet vol.44

Numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s クローゼット』。今回は、2015年の春夏コレクションから読み解く、3つのファッショントレンドがテーマ。最旬アイテムをJUJUが着こなす撮影に先立って、小誌編集長・田中杏子とJUJUがトークします。 初回のテーマは「New 70s Luxury」。話題はそれぞれの70年代へのイメージから、 今どきの"モテ服ブーム"にまで及びました。(前編)
田中杏子(以下A)「昨年10月のパリコレはとても楽しくて、久しぶりのヒット。全体的に明るくて、それぞれのブランドが迷わずにインパクトたっぷりの服を打ち出していました。低迷している頃は、売れるものを作らないといけないし、次のシーズンも着回しできるように作られた服が多いのだけど、今シーズンは『もう来季は着れないな』ぐらいの派手なものがワッと出てきていました。私たちは2015年春夏の大きなテーマとして『Fashion is Fun!』というキーワードを打ち出しているのですが、まさにその通り、『ファッションってやっぱり楽しいよね!』と感じるようなコレクションでした」
──全体テーマ「Fashion is Fun!」の中には、さらに3つのキーワードが含まれているのですが、初回はそのうちのひとつ、「New 70s Luxury」がテーマです。2015年の春夏は70年代風ファッションが流行の兆しですね。
A「2015年の春夏コレクションは、人と人とのつながり、自分の記憶や原風景のようなものが全体の題材になっているそうです。今活躍しているデザイナーさんたちがそれを辿っていくと、70年代というのがキーワードとして出てくるみたいなんですよね。私自身は、70年代といったら映画の中の世界なんです。大きなサングラスとか、『チャーリーズ・エンジェル』とか。JUJUさんは?」
JUJU(以下J)「『That ‘70s Show』という、アシュトン・カッチャーがデビュー間もない頃に出演した70年代を題材にしたアメリカのテレビドラマがあるのですが、私の中の70年代はそのイメージです」
A「戦争が終わって、50年代には上層階級のものだったファッションが60年代に一般的になりました。70年代はさらに、一般市民が余裕をもってファッションを楽しめるようになった時代なんですよね。フラワーチルドレンのように、自分のスタイルを自分なりに楽しんでいるようなスタイルが出てきたり。次の春夏コレクションは、そういう遊びがありつつ、少しラグジュアリーな要素をプラスしたような感じ。ハイウエストのパンタロンやロックテイストのアイテムも多く見られました」
J「私が子どもの頃の写真に写っている母が、よくパンタロンをはいていましたし、3~4歳の頃は私自身もよくパンタロンをはかされていた記憶があります。70年代まっさかりの格好だったんだと思います。この連載でも何度がお話ししていますが、母や叔母は本当に洋服を楽しんでいる人たちだったので、私の中ではとても大きな存在ですね」
Photo:Sachie Maeda Hair & Make : Yoshie Sasaki(Sylph) Interview & Text:Yuko Fukui Edit:Maki Saito
【モードはモテない!?】

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