STAYCインタビュー「みんなからの応援が私たちのヒーリングになります」 | Numero TOKYO
Interview / Post

STAYCインタビュー「みんなからの応援が私たちのヒーリングになります」

6人組ガールズグループ、STAYC(ステイシー)の勢いが止まらない! 2020年にデビューして以来、韓国の音楽番組で次々と1位を獲得し、デビューから2年半の現在、17冠を達成した。昨年は日本デビューも果たし、4月には2枚目の日本シングルとなる「Teddy Bear -Japanese ver.-」をリリース。そこで、「STAYC Japan 2nd Showcase 2023“Teddy Bear”」のために来日した6人を直撃! 彼女たちが“テディベア”に込めた想いと、大切にしていることを聞いた。

毎日頑張っている、みんなを応援したい!
心を癒して背中を押してくれる“ヒーリングドル”STAYC

──韓国では4枚目のシングル、日本では2作目となる「Teddy Bear」ですが、新たに挑戦したポイントを教えてください。

SIEUN(シウン)「私たちは『Teddy Bear』の活動を通して、韓国では“ヒーリングドル”という言葉をいただきました。この曲は、歌詞もパフォーマンスも、みなさんへの応援をテーマにした“応援ソング”なんですが、みなさんの癒しになるような活動自体が、私たちにとっては新しい挑戦だったんじゃないかと思います。個人的には今回はとてもチームワーク良く活動することができて、それが一番印象に残りました」

SUMIN(スミン)「全体的に新しい挑戦が多い曲なのですが、全員でサビの部分を歌うんです。全員で歌うからこそ、この曲自体に色んなイメージを与えることができたんじゃないかと思います」

ISA(アイサ)「みんなで歌いながら、一斉にジャンプする振り付けも新しい挑戦でした」

SUMIN

──この曲の中で、テディベアは自尊心を守ってくれる自分だけのヒーローのような存在として描かれていますが、みなさんにとっての“テディベア”とは?

YOON(ユン)「メンバー全員が同じ意見なのですが、やっぱり最初に思い浮かぶのは、SWITH(STAYCのファンのこと)のみなさんです。疲れているときや辛いとき、よくSWITHのみなさんからいただいた手紙やメッセージを読み返すんです。みんなが、いつも私たちのそばにいて見守ってくれるから、私たちの自信が保たれているような気がしています」

SUMIN「私もYOONと一緒です。それから、いつも指導してくださる先生方のことも思い浮かびました。ここまでの練習の過程も見守ってくださっていて、私たちの努力も成長もすべて知ってくれているんです。私たちを見守りながら期待をかけてくださるボーカルの先生、振り付けの先生、ダンスの先生も私たちのテディベアです」

SIEUN「SWITHはもちろん、ここに至るまでのすべてのことを教えてくださった方々が私にとってのテディベアです。ステージに立つために必要なこと、どう表現すればいいのかを指導して相談に乗ってくれる先生方がいるから、安心してステージに立つことができます。情熱をもって指導してくださって、さらに私が成長するために必要なものを授けてくれる、みなさんがテディベアだと思います」

ISA「私は活動している中で、スケジュールをちゃんとこなせるかな、上手にパフォーマンスできるかなと、不安になったり迷ってしまうことがよくあるんです。そんな時に、私をいつも励ましてくれるスタッフのみなさんがいるから今の私があると思います。応援してくれるスタッフのみなさんも私たちのテディベアです」

SEEUN(セウン)「家族もそうです。私が辛いときも嬉しいときもいつも隣にいて、応援したり励ましたりしてくれる家族も、私のテディベアです」

J(ジェイ)「私にとってのテディベアはお母さんです。私とお母さんは友達のようになんでも話せる関係です。悩みごとがあるときに、いつ電話しても私の話を聞いて受け止めてくれる。遠くにいても繋がっていて、安心させてくれるんです」

SIEUN

──今回のシングル「Teddy Bear  -Japanese Ver.-」は「Stereotype -Japanese Ver.-」とカップリングです。どちらも自分らしさを見失いそうなときに背中を押してくれる曲ですが、みなさんが自分らしさを守るために大切にしていることは?

YOON「自分と誰かを比較しないこと。人は誰もが幸せになるために生きてるはずだから、他人と自分を比較しないで、いつもハッピーでいられるように、自分に満足をすることが大切だと思っています」

SIEUN「自分の長所も短所も理解して、それを自分で認めて、大切にすることだと思っています。全員がそれぞれ人生の主人公だと思うんですね。私の人生も私が主人公なので、幸せを逃さないように自分自身を見つめていくこと。それが私らしさを守ることなんじゃないかな」

ISA「私は自分のコンディションを自分で把握して管理して、他の人に迷惑をかけないことを大切にしています。それが自分らしさにつながるような気がして」

SUMIN「自分の心の赴くままに、やりたいことをやるのが私らしさだと思います。誰かに強制されたり、我慢して何かをするんじゃなくて、最初にそれに挑戦しようと思った自分の気持ちを認めて、行動することを大切にしたいと思っています」

J「私は家族やメンバーの前だと安心できるんです。メンバーと一緒だと自分らしさがうまく表現できるし、素直にいろんな話ができるんです。自分を何かの枠に閉じ込めるんじゃなくて、もっと自由になれるように、自分らしくいられるように、そういう環境にいることが大切なのかもしれません」

SEEUN「『Teddy Bear』の歌詞のように、正解なんてないんだから、誰が何を言っても私の道を行く! それが私らしさだと思います。そのために大切にしているのは、私自身を愛することです」

ISA

カムバック前はいつも不安。だから1位になるといつも泣いてしまう

韓国の音楽番組では、今回の「Teddy Bear」の活動を含めて1位を17回も獲得しています。これだけ何度も1位になっても、1位が発表された瞬間、泣いてしまう姿が印象的でした。その涙にはどんな想いが?

YOON「新しい曲を準備している過程は、いつもずっと不安なんです。みんなの期待に答えられるかな、今回はうまくいくかなと心配なままスタートして、準備を進めていくうちに、不安が少しずつ自信に変わっていくんです。大丈夫、私たちならできる!と信じて一生懸命に活動するんですけど、1位と発表されると、私たちの努力が認められたような、みんなから『STAYCは最高だよ』と言われたような気がして、思わず感動して涙が出てしまうんです」

ISA「私たちや会社のスタッフが、この曲はいい! 今回のパフォーマンスも最高!と思っても、やっぱり、たくさんの人に認めていただかなくてはいけないんです。だから、1位と発表されたとき、みなさんもこの曲がいいと思ってくださったんだ!と嬉しくなって涙が出てしまいました。一緒に苦労してきたスタッフのみなさんを思い出すと、涙が止まらなくなってしまって。だから、毎回つい泣いちゃうんです」

SEEUN

──プロデューサーのブラック・アイド・ピルスンさんは日本でも有名な方々ですが、プロデューサーの二人に教えてもらったこと、今の自分を支えている言葉を教えてください。

YOON「プロデューサーのお二人は、デビューの前から私たちに何度も『벼는 익을수록 고개를 숙인다(稲は熟すほど首を垂れる)』という話をしてくれました。私たちはまだまだ実力が足りないところがあります。だから、いつもプロデューサーのお二人からの言葉を思い出して、もっと頑張ろう、もっと努力しようと自分に言い聞かせています」

SUMIN「お二人は私たちにたくさんの言葉をかけてくださるんですが、最近よく思い出すのは、『愛の多い人になりなさい』という言葉です。周囲の人たちにたくさんの愛を与えて、自分たちもみんなに愛される人になりなさいという意味だと思っています。それから、『ひとりでは何も成し遂げられない。みんなと一緒だから成し遂げられるんだ』という言葉も、忘れないようにいつも心がけています」

YOON

──みなさんがとても仲がいい理由は、プロデューサーのお二人からの教えもあるんですね。メンバーで共同生活する上で大切にしていることは?

SUMIN「たくさん話をすることです。みんなで一緒においしいものを食べて、話をすること。忙しくてもできるだけ、みんなでいろんな話をするように努めています。ゲームをしながら気楽に話したり、たくさん話をするとお互いのことがよくわかってきます。それが仲良く過ごす秘訣です」

YOON「配慮と尊重と理解、この3つが重要だと思います。私たちは全員、出身が違うんです。韓国のいろんな地域で育った6人が集まって一緒に活動することになって、正直言うと、最初は合わないんじゃないかと思った部分もありました。でもお互いに少しずつ理解するように努力して、相手を思いやり尊重することで、仲良くなったんだと思います。それと今、部屋を2人ずつ使っているんですが、性格が会う人同士を同じ部屋にするのもうまくやっていくコツなのかも」

J

──現在の部屋割りは?

SUMIN「私とSIEUN、ISAとSEEUN、YOONとJ、年齢順です(笑)」

出身地が違う6人だからこそ知っている、地元のおすすめスポット!

──みなさんの出身地が違うという話が出ましたが、今、日本から観光で韓国を訪れる人がたくさんいます。そこで、ぜひSWITHにおすすめしたい故郷のおすすめスポットや名物を教えてください。

SIEUN「私はソウル出身です。汝矣島(ヨイド)にある漢江(ハンガン)公園では、ボートに乗ったり、いろんなレジャーが楽しめます。今の季節なら、おすすめはピクニック。韓国人のソウルフードと言われるチキンやトッポキを友達と一緒に食べながら過ごしたり、イベントもたくさん開催されているので、行くだけでも楽しめるはずです」

SUMIN「私の故郷、浦項(ポハン)は製鉄所がある海辺の街です。名物は、ムルフェ(水刺身)という、氷水にソースと刺身を入れて食べる料理。日本では珍しい料理だと思うのでぜひ試してみてください。それから、私はまだ行ったことがないんですが、ハヌルケダンという空に伸びる不思議な階段があるそうですよ」

ISA「私は釜山(プサン)出身なんですが、甘川文化村(カムチョンムナマウル)というエリアがおすすめです。住宅街なんですが、壁画や路上アートがたくさんあって、インスタで紹介されて有名になったスポットなんです。街全部がかわいいのでぜひ訪れてみてください。それから、ミルミョンという蕎麦粉を使った冷麺も美味しいですよ」

J「私は“パンちゃん”とあだ名をつけられるくらいパンが大好きなんですけど、地元の大田(テジョン)に、聖心堂(ソンシムダン)という老舗のパン屋さんがあるんです。種類も豊富でどれもおいしいので、ぜひ行ってみてください!」

YOON「私は光州(クァンジュ)広域市の出身で、家族もみんなそこに住んでいます。光州がある全羅道(チョルラド)は、『韓国料理は全羅道にあり』と言われるくらい食べ物がおいしくて有名なんです。だから光州の全てのお店がおすすめです!」

SEEUN「私は京畿道(キョンギド)の平沢(ピョンテク)の出身です。みなさんは海外旅行するときその地域のテーマパークに行くと思うんですが、京畿道にはエバーランドがあります。それから、京畿道の名物ではないけれど、韓国に来たらぜひカルグクスを食べてみてください。私の大好物だし、韓国のカルグクス屋さんならどこも失敗はないはずです」

──お話を聞いていると、韓国に行きたくなってきました。最後に、STAYCとしてのこれからの目標を教えてください。

SUMIN「『Teddy Bear』の活動を通して、たくさんの人から、『元気づけられた』『ヒーリングになった』という声をいただきました。そんな温かい声が、私たちにとってもヒーリングになりました。今回、新たにいただいた“ヒーリングドル”という愛称を大切に、これからも活動を続けていきたいと思います。それから、7月13日に大阪、7月15日に日本でファンミーティングを開催します! SWITHのみなさんは期待をして待っていてくださいね!」

STAYCの直筆サイン入りポラを
2名様にプレゼント!

『Teddy Bear -Japanese Ver.-』
収録曲/『Teddy Bear -Japanese Ver.-』『Stereotype -Japanese Ver.-』(※全形態共通)
価格/初回限定盤 ¥2,750(税込)
(封入特典:人生4カットメンバーSolo 6枚封入/Teddy Bear オリジナルステッカー3種/トレカ A Ver.全7種(メンバー6種+集合1種)の内1枚封入)

通常盤(初回プレス)¥1,100(税込)
(初回プレス盤だけの封入特典:トレカ B Ver.全7種(メンバー6種+集合1種)の内1枚封入)

Solo盤 ¥1,100(税込)
(封入特典:トレカ C Ver.ジャケットメンバーのトレカ1枚封入)

2023 STAYC FanMeeting in Japan
日程/2023年7月13日(木)
会場/Zepp Namba(OSAKA)
時間/開場18:00、開演19:00

日程/2023年7月15日(土)
会場/KT Zepp Yokohama
時間/① 開場14:00、開演15:00/② 開場18:00、開演19:00

料金/1F 全自由(整理番号付) ¥11,000(税込)、2F 指定席   ¥11,000(税込)
URL/www.stayc.jp/

Photo: kisimari Retouch: murasaki Interview & Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto

Profile

STAYCステイシー SUMIN(スミン)、SIEUN(シウン)、ISA(アイサ)、SEEUN(セウン)、YOON(ユン)、J(ジェイ)で結成された6人組ガールズグループ。数々のヒット曲を生み出してきた、チェ・ギュソンとラドによる作曲家ユニット「ブラック・アイド・ピルスン」のプロデュースのもと、2020年にデビュー。STAYCとは「Star To A Young Culture」の略。「若い文化をリードするスターになる」という意味が込められている。2022年11月には、日本1stシングル『Poppy』で日本デビューを果たした。2023年4月には日本2ndシングル『Teddy Bear -Japanese Ver.-』をリリース。10 代のみずみずしさを新しい感覚で表現する「TEENFRESH」の先駆者として、世界中から注目を集めている。

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する