麻辣でスイート! 中国発の新感覚アイドル「熊猫堂ProducePandas」インタビュー | Numero TOKYO
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麻辣でスイート! 中国発の新感覚アイドル「熊猫堂ProducePandas」インタビュー

中国の5人組ダンスボーカルグループ「熊猫堂ProducePandas」。プラスサイズのヴィジュアルとキュートなキャラクターに高い実力を併せもつ彼らは、昨年開催したアイドルオーディション番組『青春有你 3(Youth with you 3)』に出場し大きな話題に。Weiboでメンバー合わせて580万以上のフォロワーを獲得する彼らが、日本1stシングル『COSMIC ANTHEM / 手紙』をリリース。日本語歌詞への挑戦やプライベート、お気に入りの「ガチ中華」について、独占インタビューを敢行した。

笑顔と勇気を届けてくれる、熊猫堂ProducePandas

──まず、グループ内の担当を教えてください。自分を表すひとこと、または自分にキャッチフレーズをつけてください。熊猫堂ProducePandasの魅力とは?

卡斯/Cass「いつもギャグを言う、お笑いポジションです。僕のキャッチフレーズは、テンセント(腾讯视频)のミニ番組「熊貓出沒請注意(Pop up! Pandas!)』で、“Cassよしよし、Cass素晴らしい”という言葉をいただいたので、それにします。流行るといいなぁ。そして、僕らの魅力は、みなさんに楽しさやハッピーな気持ちにしてあげられるところ!」

崔雲峰/Otter「ボーカル担当です。 自分を表すフレーズは“毎日定時で上がりたい”(笑)。僕らは他のアイドルグループより、みなさんは親近感を感じてくれるかもしれないし、僕らは楽しさも届けますので、もし、あなたが悲しいときには、僕ら熊猫堂ProducePandasを聴いてみてください」

七哈/Husky「僕の担当はボーカルで、セクシーなハスキーボイスが特徴です。みずがめ座で理系タイプなので、『僕はこう思う、そう思う(我觉得、我认为)』が口癖みたいで、キャッチフレーズもこれかな。僕らは、楽しさと温かさを届けられるグループです。ヴィジュアルの魅力も実力もたっぷりあるので、ぜひ僕らを好きになってください!」

十七君/Mr.17「ダンス担当です。体を動かすことが好きで、口数は少ないほうなので、キャッチフレーズは一言、“はい、そうです(对)”。僕は、とてもポケモンが好きなので、ポケモンのロケット団のセリフを借りて僕らのことを表現すると『ラブリーチャーミーな敵役』。可愛くて魅力的で、重量感のあるキャラクターが魅力です」

鼎鼎/DING「僕の担当はグループのリーダーと、ビジュアルです! 顔が大きいので(笑)。活動的で、じっと座っていられないタイプです。僕らの魅力は、すべての人たちに夢を与えられること。大人になると、やりたくないこともやらなきゃいけなかったり、新しいことに躊躇してしまうこともあると思うのですが、そんなときに僕らを見ると勇気が出たり、楽しい気持ちになったたり、心が癒されるような存在を目指しています」 


──日本1stシングル『COSMIC ANTHEM/手紙』のコンセプトは?

鼎鼎/DING「日本1stシングル『COSMIC ANTHEM』は、メロディーに日本のアニソンやゲームの要素を加えたキャッチーな楽曲です。歌詞もとてもポジティブで楽しいダンスチューンに仕上がったので、 楽しく聴いてください。『手紙』というバラード曲は、2020年のアルバム『A.S.I.A』の収録曲『長大』のメロディに、日本語の歌詞をつけました。中国語版とはひと味違う、エモーショナルな歌い方をぜひお楽しみください。それから、今回、僕が中国語版の『COSMIC ANTHEM』の訳詞に挑戦しました。このタイトルは中国語では『宇宙賛歌』です。とてもポジティブな歌詞なので、みなさんにパワーとエナジーを届けられたら嬉しいです」

卡斯/Cass「『COSMIC ANTHEMはEDM、エレクトロニック、テクノビートの中毒性のあるサウンドで、『手紙』は心にしみるようなバラード曲なので、いろんな楽しみ方ができると思います」

七哈/Husky「最初に『COSMIC ANTHEMのデモを聴いたのは、車の中だったんですが、素晴らしい曲だと感動しました。とても豊かなサウンドに仕上がったと思います」

鼎鼎/DING「ダンスの振り付けも中毒性があって楽しいので、パフォーマンスも楽しみにしてください!」

──『COSMIC ANTHEM』は昨年のアルバム『emo 了』の「THE ONE」に続き、日本語の歌詞は2回目ですが、いかがでしたか。

十七君/Mr.17「日本語の発音が課題でした。僕にとっては『テ』と『デ』の発音の違いが難しかった! 歌い方は感情の表現の仕方でも変わってくるので、自然な日本語に聞こえるように何度も練習しました」

七哈/Husky「僕も日本語の発音が難しかったです。それに、簡単な日本語会話もできるようになりたいので、日本語学習アプリで2ヶ月くらい毎日練習しました」

卡斯/Cass「Huskyさんが勉強した日本語は、ほとんど食べ物のことでした(笑)。『COSMIC ANTHEM』は、中国語の歌詞も発音が難しいんです。DINGさんが書いた歌詞は、深い意味がありとても素晴らしいのですが、あまり使わない言葉の組み合わせもあって。日本語版と中国語版のレコーディングを同時進行していたんですが、同じメロディでも日本語と中国語音節が異なるので、歌い方を切り替えることが難しい点でした」



崔雲峰/Otter「僕もそこです。それに歌詞が日本語と中国語で意味が少し異なるので、バラードの深い感情を表現するために、日本語歌詞の理解と発音に力を入れました」

鼎鼎/DING「今回、グループとして2回目の日本語歌詞の挑戦ですが、また新鮮な気持ちで取り組みました。日本語の先生に発音や感情表現なども手伝っていただきました。 難しさというより、今回も日本語歌詞の曲を歌う機会をいただいたことに、とても感謝しています」

「デビュー2周年の応援広告を、メンバーと一緒に見に行きました」

──最近、メンバー内で流行っていることや、面白かったエピソードを教えてください。

卡斯/Cass「いつも僕ら、メンバー同士で誕生日プレゼントを贈り合うんですけど、8月16日のDINGさんの誕生日はどうしても一番最初にプレゼントを贈りたくて、かなり前に渡したんです。でも、DINGさんは当日まで開けないポリシーらしくて(笑)」

鼎鼎/DING「(笑)。最近、メンバー内で流行しているのは、暑さチャレンジです。今年の夏、北京でも気温が38℃ぐらいの暑い日々が続いているんですが、最近、よくダンスカバーの動画をアップしていて、撮影のために屋外の美しい場所で踊ろうとすると、すごく暑くて。メンバー同士で水をかけあったり、うちわで仰いだりして、冗談を言い合って、お互いに励ましながらダンスカバーを撮っています」



崔雲峰/Otter「自分たちで場所を探したり、衣装を用意したり、機材も運ぶんですね。暑い日は大変ですけど、とても楽しくて。それから、僕らのデビュー2周年ライブの時に、DINGさんが 2周年記念の歌を作りました。みなさん、DINGの3作目のオリジナル曲もお楽しみに!」

七哈/Husky「デビュー2周年の7月28日は、ファンのみなさんが北京のあちこちで2周年記念イベントを開催してくれたんです。北京の中心の大きな街頭モニターにも応援広告を出してくれて、メンバー全員で見ていきました。 自分の顔が出てくると、少し照れちゃったけど、ファンのみなさんの気持ちにとても感動しました」

十七君/Mr.17「その日、2周年記念として2時間半のライブ配信を行ったんです。いろんなゲームをしたんですけど、DINGさんが『THE ONE』の歌詞を変えて『THE TWO』と2周年のお祝いの歌詞を作ってくれました。それから、箱に手を入れて、中に入っているものを当てるゲームでは、生き物が入ってて、すごくドキドキしました(笑)」



ロバ肉とウシガエル!? メンバーおすすめの本場中国料理

──日本では今、「ガチ中華」という本場の中華料理が流行しているのですが、日本のファンにおすすめの中国料理を教えてください。

卡斯/Cass「江蘇省出身なんですけど、今、住んでいる北京でよく食べるのが『驢肉火焼』です。ロバの肉をはさんだハンバーガーのようなもので、独特の香りがあるんですけどおいしいので、恐れずに試してみてください!」

崔雲峰/Otter「東北地方の遼寧省出身なのですが、白菜や豚肉のホルモン、バラ肉を一緒に煮込んだ『杀猪菜』という料理があります。東北地方の冬は寒いので、いつもこれを食べて体を温めていました」

七哈/Husky「僕も東北地方の出身で、地元は黒龍江省です。『鍋包肉』という豚肉の天ぷらに甘酢あんをかけた料理があって、ぜひみなさんにも食べてみていただきたいです。僕は甘いものが好きなので、この料理も大好きです」

十七君/Mr.17「Cassと同じ江蘇省出身なんですが、南の地方は、シンプルでさっぱりした料理が多いんですね。『蟹粉狮子头』というカニみそ入りの肉団子煮込みがあって、豆腐のようなやわらかさでとてもおいしいです。それから、江蘇省の朝ご飯の定番の『湯包』というスープ入り小籠包。見た目は大きいけれど、中にはスープだけが入っているんです。ぜひ食べてみてください」

鼎鼎/DING「僕は湖北省出身なので辛いものが好きです。おすすめ料理は『辣得跳』というウシガエルの辛味炒め。日本のみなさんにもわかりやすく説明すると、鶏肉の唐揚げを唐辛子で炒めた料理のウシガエルバージョンです。とても辛いのでおすすめですよ」


──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

鼎鼎/DING「これから機会があれば、ぜひ日本に行きたいと思っています。日本の文化、グルメも楽しみだし旅行もそうですけど、中国の音楽を日本のみなさんにお届けしたいと思っています。コロナ禍で大変ですけれど、みなさん、お体を大事にしてくださいね」

熊猫堂ProducePandas『COSMIC ANTHEM/手紙』


価格/
豪華盤(通常盤ジャケット仕様、メンバーソロ5種アクリルキーホルダー付)¥2,662
初回限定盤A、初回限定盤B 、通常盤ともに¥1,562
発売元/ティームエンタテインメント
発売日/2022年8月31日(木)
©DMDF Entertainment / TEAM Entertainment Inc.

 

 

Interview & Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto

Profile

熊猫堂ProducePandasプロデュースパンダ プラスサイズモデルの経歴をもつ鼎鼎/DINGをリーダーに、伸びやかな歌声の崔雲峰/Otterとハスキーボイスが魅力の七哈/Huskyがメインボーカル、キレのある高いダンススキルをもつ十七君/Mr.17、グループのムードメーカーの卡斯/Cassという、オーディションで選抜された5人による中国のアイドルグループ。2020年7月『辣辣辣-La La La-』にて正式デビュー。2021年、アイドルオーディション『青春有你 3(Youth with you)』に出演し世界から注目を浴びる。日本では、2021年に雑誌『CDジャーナル』の裏表紙を2号連続で飾り、同年10月配信リリースアルバム『emo了』で日本のiTunes総合アルバムチャート12位にランクイン。同年12月にアルバム『emo』にて日本CDデビュー。「プラスサイズの、型破りのアイドルグループ」として人気急上昇中。YouTube Channel, Twitter

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