「どこのレストランにいっても、トイレを出るときはパパパっと掃除をするの。次の人が気持よく使えるじゃん。アタシはレストランで働いていた癖もあるけど。」
食にまつわる仕事をしてる彼女がさらりと言った言葉に胸がキュンとして、
シンプルにそんな彼女をステキだなぁ♡って思ったんです。
それから私もそう心がける様になりました。
とは言っても、たいした事をするわけでもないんですけど…
手を洗ったらシンクの回りの水滴を拭く。とか
トイレットペーパーの芯をゴミ箱に入れるとか。
目についた所をちょこっと。それくらいの程度。
そのせいか、どんなお店でも化粧室を意識するようになりました。
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先日初めて行ったレストラン。
ローマスタイルのピザが食べられる【イル・ペンティート】
天井がめっぽう高く飾り気ないけれど時を重ねてきた気取らない風格がありました。
高級とかデザインすぎるとかでなくて、
イタリアの田舎町の大衆食堂のような雰囲気に旅行気分な空間でした。
食べて食べてこれぞイタリア人の食欲っ!ってくらい食べきって、やりきって。
さて、デザート前に落着きましょ。と、向かった化粧室。
うー。うなされたっ☆
5畳はあるその化粧室は、
店内と打って変わって真っ暗で、オレンジ色のライトがぼんやり。
サンタマリアノヴェッラを思い出す香しい匂いに満たされてて、空気がひんやり。
どこかの洞窟にでも入り込んだような気分。
もちろん止まらないくらい好みの料理の後っていうのもあったけれど…
私の思ういいお店というのは、こういう事なんだなぁ〜。
と改めて自分の好みを確認。
嬉しくなちゃった♡
清潔なのは当たり前で、特に何かしておいて欲しいわけでもないんだけれど…
最近は色々便利なグッズが揃っていたり至れり尽くせりが多いんだけれど…
そういう事でもなくて…
化粧室という空間もそのお店で過ごす時間のストーリーの一部で、
ここは、ドラマチックで、ただただ、客として、もの凄く嬉しかったんです。
という話でした。
が、せっかくの美味しい料理も頂いたので、料理のことも少しだけ。。。
もともとお洋服のお仕事をしていたこのお店のご主人は、
イタリアに仕事で通ううちに、ローマ料理に魅了され料理の世界に転身されたとか。
前菜は、まっすぐに素材の味。
晴れやかに華々しく。簡潔で新鮮。
素材選びから丁寧でご主人の好みがまっすぐに伝わってくるのが嬉しくて美味しくて食べ過ぎ。
(がっつきすぎて、写真撮るのも忘れちゃった。たはは… )
メインのピザは、人生が変わったと云うレストランジャーナリストもいるという、
お店の名を名乗る【イル・ペンティート】
モッツァレアとマスカルポーネの組合わせが記憶に残る味でした。納得の存在感。
クラシックスタイルのプリンをデザートに。素朴で正直で、出で立ちのよいプリン。
洞窟化粧室で感動した後だったから、このシンプルさが余計に嬉しくなりました。
ご主人と奥様のお人柄なんだろうなぁ。
空間も料理もこだわりがあるけれど、シンプルで丁寧。
親近感。高揚感。安心感。
大切な友人を誘ってまた行きたいお店でした。