2016年は1年の間に8 回?いや、9回かな?
も東京出張があって、もはや友達やクライアントには
「ジョージ、もうNY住んでないの?東京にまた移住してきたの?」
とか、レア感がないくらい東京に来てるよねと言われることが多くなったw
そりゃそうだよね。一時期は毎月東京に通ってたもん。
出張の回数を重ねるごとに気づいたのは、日本人男子がおしゃれになってきているのではないかということ。
レディースファッションは、どの媒体も取り上げているし、今回はメンズファッションについて書こうと思う。
2000年頃は、キレイ系、アメカジ系、ストリート系、そして、現在は絶滅危惧種であるお兄系やB系というジャンルがたくさんあった。
2016年、そしてまもなく迎える2017年は、アメカジ系とストリート系の人気は続くと思われるものの、その他のジャンルがどう変化していくのかなと思う。
冒頭で書いた日本人男子のおしゃれ化についてだが、これはあくまでも僕の視点から執筆していることをご了承してもらいたい。
青山、表参道、原宿付近の特にキャットストリート、そして渋谷を歩くのがとても好き。PRをやっているからには、実際街で何が起きているのか、何がトレンドなのか、実際に自分の目で見て確かめたいからだ。
電車は乗るし、ピンポイントすぎるが、なによりも渋谷⇄六本木ヒルズ間の市バスがとても好き。
それでは早速、ジョージ式ジャパニーズメンズファッション分析を始めよう。
ジャスティン・ビーバーが人気すぎるせいか、ビーバー系の男子が続出しているのではないかと。
ダボっとしたTシャツにロンTを重ねて、スキニーパンツを腰パンにし、スニーカーはアディダスのウルトラブーストという鉄板コーデをしている男子が目立つ。ビーバーのツアーT、パーカーを着ている子も多く、彼は間違いなくそうであろう。
ビーバーはやはり、VETEMENTS、Fear of Godに影響されていると思うのだが、“元ネタ”を知らずに、そのスタイルを完コピしている男子続出。
好みはさておき、僕自身はこの流れをとてもいいと思っている。
ネットとインスタの普及で、より外国を身近に思えて影響があるのは個人的に嬉しい。
ユナイテッドアローズのポギーさんを真似するおしゃれ大好き若者も、増えているのも納得。
メンズファッションのアイコン的な存在、またはメンズインフルエンサーってなかなか出にくいから、今後そのエリアが盛り上がるといいよね。
NYでは、メンズファッションがとにかくアツいと言われている。それは、アメリカン・ヘリテージが見直されていることがまず関係している。冒頭で言った世界的に人気トレンドとなっているストリート系ファッションが、デニムやスニーカーに代表されるアメリカ生まれのスタイルと相性がいいしね。NYはアメリカのファッションキャピタルだから、NYから全米のトレンドが生まれるのは当然のこと。長くなりそうなのでNYメンズファッションは別の記事にしておこう。
メンズファッションにおけるカニエ先生の影響もまだまだ強い。
Yeezy 、Balmain、Off Whiteをミックスしたスタイルもよく見かける。
最近インスタで見つけた、東京にあるセレクトショップ Nubian Tokyoがとてもいい例だ。インポートものは高価なのに、それでも着ている人が多いというのはファッションへの情熱が感じられるよね。
ただし、完コピしすぎて個性をなくすこととは、また別の話。
原宿付近の若者は、“VETEMENTSっぽい系“が目立つ。
ファストファッションや安価ブランドは賢いので、トレンドをいち早く察知し、VETEMENTSスタイルをコピーして大量に売り、それを知らないお小遣い制であろう若者は、限られたお金でそれらを買っているのと予測している。原宿を歩くと、ダボっとした洋服、なっがい袖、太いパンツのスタイルが多い。
日本人の平均身長はアメリカ人に比べると低めなので、まるで子どもが大人の洋服をズルズルと引きずって歩いているように見える。VETEMENTを知らない人が見たら、
「なんだ、このみすぼらしい格好は!」と思う人もいるかもしれないね。
プロポーションのことを考えると、ちょっと変だけどかわいい!という瀬戸際にあって個人的には面白い動向とみている。
最後に、90年代ファッションに身を包んだ若者男子について。
個人的にすごく好きな雑誌、「i-Dジャパン」が日本で創刊されて嬉しい。
ウェブサイトも海外のようなデザインでかなりかっこいい。
エディターが狙っているのか、たまたまなのか、90年代トレンディ俳優みたいな顔のイケメンがよく取り上げられている。
トレンドは時代を巡るというが、自分の幼少時代のトレンドが今、再びきていて、自分が来年30歳を迎えると思うと、正直恐ろしい。
90年代ファッションとは何か。
グリースヘアスタイル、ネルシャツ、ライトウォッシュドデニム、くるぶし上丈、靴下はスポーティな白チューブソックス、レーススニーカー。サングラスはTransparentカラーの色レンズ、NirvanaのKurt Cobainが愛用していたCaliforniaサングラス 。
上記のキーワードのみを聞くと、ダサそうに聞こえるが、20歳前後の男子が着ているとアンニュイでフレッシュな印象で、けっこうかわいい。
何が火付け役になったのか定かではないが、2017年は引き続き90年代スタイルが主流になると思うし、引き算のあるスタイリング=ミニマルが来ると思うんだ。
ラフ・シモンズがDiorを離れ、Calvin Kleinのクリエイティブ・ディレクターになったことは周知の事実だろう。彼の影響で、ミニマルでクリーンなスタイルが盛り上がるはず。
というか、自分が着たい。
NYとLAでは、すでに90’s kidsをテーマにした記事、ファッション、ミュージック、ポップシーンが再燃しつつあって、カムバックするのは確実に思える。
個人的には特に、くるぶし上丈がすごく好きではまっている。
結局ダボっとしたクッションのある裾丈は、足が短く見えるうえに背が低くみえるから、くるぶし上丈だと、脚が強調されてきれいに見えると思うんだ。
自分は身長が170cmしかなく、いたって普通なので、自分のフィッティングをよく把握し、どうしたらプロポーションをバランスよく見せられるか、常に考えてスタイリングのときに気をつけている。
古着屋さんで30ドルくらいのライトウォッシュドのデニムを買って、裾直し屋さんに出して履き、丈を自分の脚に合わせるのが、マイブーム。靴下は真っ白なチューブソックスはマスト。
あとは、アイコニックな90年代ポップスターアーティストのツアーバンドTシャツをフリマで買って、大きめなサイズを着てモダンにするのもお気に入り。
以上、ジョージ目線のメンズファッション分析記事でした。
おそらく、ファッション感度の高いおしゃれ男子は雑誌ではなくインスタで、タイムリーにファッションを常日頃研究していると思う。
このままいけば、東京がグローバル都市になるのも夢じゃないかも!!!
メンズ諸君もレディースに負けず、おしゃれを楽しんでください。日本人は世界に比べるとファッションに対する意識は非常に高いのは間違いないよ!
盛り上げていこーーー
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