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Fashion Post

ACTIONS for the FUTURE vol.2 BOTTEGA VENETA

ボッテガ・ヴェネタが東日本大震災被災者の若者向けに
イタリア留学支援プログラムを実施

イタリアのヴェネト州、ヴィチェンツァで誕生し、伝統に根ざしたクラフツマンシップによる高品質でラグジュアリーなプロダクトで知られるボッテガ・ヴェネタ。東日本大震災以降、ボッテガ・ヴェネタはさまざまな支援活動を継続的におこなっているが、その一環として、被災地の若者を対象としたイタリア留学支援プログラムを実施した。そのユニークで意義あるプログラムと、創業以来大切に守られてきたブランドのフィロソフィーとのつながりを探る。

プログラム概要とその背景

ボッテガ・ヴェネタは2011年9月、東日本大震災で被災した若者のうち選抜された3名をイタリアに招待し、バッグのデザインや製品開発などを学べる3ヶ月間の上級コースに参加してもらうプログラムの実施を発表した。このコースはボッテガ・ヴェネタがヴェネチア建築大学 (IUAV)およびジャコモ・ルモール・ヴェネト生産性財団と共同で開発したもので、3名の渡航費、学費、生活費とイタリア語研修の全てを無償にて提供。厳しい選考を通過した3名は、2012年1月にイタリアに向け出発した。

このプログラムは被災地支援に加え、ボッテガ・ヴェネタが続けてきた次世代のデザイナーや職人を支援する活動に沿ったものでもある。たとえば、ボッテガ・ヴェネタの柱となるのは職人技であるが、2006年には職人の高齢化により失われてしまう技術を守り次世代を養成するため、レザー専門の学校を設立。熟練の職人技を新たな時代を担う若者に受け継いでいくこれらの取り組みは、ボッテガ・ヴェネタの今後のものづくりにとって不可欠であるばかりでなく、地域や人材に深い敬意を払い、サステナビリティを重視する企業精神を体現している。

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Text : Misho Matsue

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