2013 S+S PARIS MEN’S ダイジェスト Vol,1 !!! | Die-co
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2013 S+S PARIS MEN’S ダイジェスト Vol,1 !!!

はい、東京に戻って来ました。

パリ、メンズ、オートクチュールを取材して、その後ロンドンで少し早いバカンスを楽しんで来ました。にしても、ロンドンは、20℃を下回る気温と、連日の悪天候。。。に引き換え日本のこの猛暑。。。。毎回感じますが、ほんと世界は広いですね。。。

 

さて、今回のメンズコレクションのお話をしましょう。6/27から7/1まで開催されたパリメンズ。1年後の春夏のメンズファッションシーンをたった5日間で発表しちゃいます。

 

ファッションウィークは年に数度のパリでは恒例のイベント。何処にいたの?ってくらいお洒落なファッショニスタ達が街を華やかに彩ります。しかも、6月なんてパリが一年で一番素敵な季節。夜の10:30くらいまで明るくて、シャンパンが美味い季節ですね。ってか、それ、いつもか。。。

 

コレクションの前半は比較的新人さんや、新しいデザイナー達のコレクションで賑わいます。ザザッとダイジェストでお送りしますね。

クリエイティブ・ディレクター、Nicola Formaichetti(ニコラ・フォルミケッティ)と、メンズのデザイナー、Romain Kremer(ロメイン・クレメール)の若い二人が手がけているMUGLER(ミュグレー)ですが、あの一斉を風靡し、数々のセクシー・アイコンを作り出した、ティエリー・ミュグレーの作ったブランドです。

 

今回のテーマは、水中や地中。大自然の雄大な感動を作品に表現しています。地中や大理石のようなマーブルプリントや、コーラル、オイスター、海の泡等と名付けられた美しいカラーも登場します。何度も繰り返し登場していたスワローテイルのような飾りの付いたショートパンツ、『カニ』だそうです。。。。にしても、めちゃめちゃ、丈、短いですね。。。男子もパンチラの時代ですかね。。。。

 

Muglerの詳しいリポートはこちらからどうぞ。

 

3.1 phillip limのテーマは、『Nipo-Brasileiro sub-cultures』とバロック。ブラジルにおける日本のサブカルチャー的スタイルと、バロックの装飾的要素がプラスされた、新しいアグジュアリーなストリートスタイルを提案しました。

 

オールホワイトのワントーンのコーディネイトで、爽やかでクリアーなイメージからスタートしたコレクションでは、オーバーサイズやフィットしたアイテムと、フィリップ得意の独自なスタイリング感覚で、新しいシルエットを発表して行きます。クライマックスのバロック的要素の強いシーンでは、シルバーのアップリケで作り出した、フラワーモチーフがどことなく、日本のゲームのヒーローを思わせる、精悍で強い印象を受けましたね。アイテム的には、今回ヘムカフスという、シャツの裾だけをレイヤーさせるアイテムが登場し気になりましたね。『Street fight』と名付けられたシューズも大注目でしたね。

 

3.1 phillip limの詳しいリポートはこちらからどうぞ。

 

BALMAINのクリエイティブ・ディレクターは、若いオリヴィエ・ルスタンです。見るもの、感動した出来事等が素直に作品に表現され、誠実なクリエイションへの姿勢が、好感の持てる素敵なコレクションを毎回発表していますね。

 

今回のテーマは『サファリ』。先シーズンロシアのエンパイヤスタイルを旅した帰りに、砂漠に寄って、トレジャーハンティングといったムードです。エンパイヤやアーミースタイルは残しつつも、コットンxリネンのマテリアルや、チノ。ラフィアの刺繍で作り出した、クチューメゾンならではテクニックを披露し、新しい、エフォートレスな魅力もプラスしていましたね。

 

ローライズのタック入りのチノパンや、ダメージ加工を施したバイカーパンツ。バイカーパンツ風のイージーパンツには、今回イントレチャートのテクニックも取り入れられ、ラグジュアリーでバッド・ボーイのストリートスタイルは今回も炸裂です。

 

BALMAINの詳しいリポートはこちらからどうぞ。

 

CARVENは、今世界中で大注目のブランドです。クリエイティブ・ディレクターのギヨーム・アンリは、独自の感覚で全く新しいリアルクローズの世界を展開し、レディースも含め、様々な年齢層の人々から支持されています。

 

今回のテーマは、ジョン・F・ケネディ・ジュニアやアメリカのセレブ達がこぞって訪れる、ニューヨークの近くのビーチリゾード、ハンプトンで休日を過ごすというイメージで、週末を田舎で過ごす、エレガントでラグジュアリーな男性のスタイルを、彼独自の絶妙な色使いで表現しました。自然やガーデンをテーマにしているので、古い植物図鑑のイラストがプリントになったり、フレッシュなフルーツや、冷たい水の色を使った爽やかな、人好きのするコレクションを発表しました。毎回評判のコラボ物のアクセサリーも今回もカワイイですよ〜。

 

CARVENの詳しいリポートはこちらからどうぞ。

 

 

ほんと、メンズは観客の数もレディースに比べて少ないし、和気あいあいとしたムードで進んで行きますので、ついつい忘れがちですが、実はスケジュール的にはレディースの半分しかないので以外とハード。世界的ハイブランドは、大体何処もメンズのコレクションを発表していますし、それに加え、パリでしか見れないレアブランドも入れると、朝から皆で仲良くオフィシャルバス移動で、忘れちゃってますが、気付けばご飯食べる暇もなく、血糖値下がって、顔が緑色になりながらも、パパラッチされるという状況が続きます。

 

いやぁ、ほんとお洒落は我慢です!!!解っちゃいるけどねぇ、、、だって、ほんと緑色になるんですよ。。。。トホホ。。。

 

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die-co★
TOKYO
stylist designer artdirector

雑誌・TV・映画・舞台等、スタイリングからディレクションまで幅広く活躍中。著書『ダイコ★のブランドパスポート』が発売中

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