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Culture Art

「そこまでやるか!?」驚異の展覧会@六本木

「すごい!」「やばい!!」「どうやって!?」……信じがたい眺めを前にして、思わず感情が露わになる。そんな “壮大なるアートプロジェクト” だらけの展覧会。百聞は一見にしかず、いざ現地へ……!

Text:Keita Fukasawa

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フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014-16でのクリスト (Photo: Wolfgang Volz)

目を見張る。息をのむ。ただ呆然と立ち尽くす……。壮大なものには、人に有無を言わせない、圧倒的な威力がある。まず、我が目を疑うほどの巨大すぎるスケール。そして、そこに費やされた恐るべき労力と膨大な時間。「そんな馬鹿な、できるはずがない……!」そう思えば思うほど、理性が激しく揺さぶられる。そしてついに、こう呟くことになるのだ。「……そこまでやるか!」と。
そんな惹句を極太のゴシック体で大々的に掲げた展覧会が、東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTにて開催されている。でも、果たして何が「そこまでやるか」なのか。僕を私を、本当に「そこまでやるか!」と感じさせてくれるのか。見せてもらおうか、「そこまでやるか」な展覧会とやらを……!

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21_21 DESIGN SIGHTのエントランス前にデカデカと掲げられた「そこまでやるか」の文字。本気度が漂う字面に、本腰を入れて会場へ入る。すると、トップバッターからいきなりラスボスが来た。クリストとジャンヌ=クロードだ。キャッチフレーズは「湖面を渡る100,000平方メートルの布」。
布を使って巨大な橋や国会議事堂、海岸全体(!)などを丸ごと “梱包” したり、ロッキー山脈の幅400メートル級の渓谷を塞ぐようにカーテンを吊したりするなどの作品で知られる彼ら。イタリアの湖に全長3キロメートルもの布の浮き橋をかけるという『フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014-16』(2016年に実現)のドキュメント映像を中心に、構想から50年を経て現在も進行中のプロジェクトの資料などが開陳されている。

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展示風景より『クリストが語るプロジェクト、創作過程』(撮影:木奥恵三)

日常感覚の尺度をぶっ飛ばす、
圧巻の作品群!

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者、ライター、『Numero TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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