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秋のアート体験に超新星現る!
謎めいたパターゴルフを満喫して、いざ次の会場へ……と建物を出ようとしたところ、エントランス脇に建つソリッドな構造体に目が釘付けになった。20世紀フランスを代表するデザイナーで建築家のジャン・プルーヴェによる、移動式教室建築の先駆的作品『エコール・ド・デュールアール』。9室のみが制作されたうちのひとつが、なんと岡山に……!
さらに、次の会場へ向かう途中、空き地にメビウスの輪のような物体を発見。日本を代表する建築家の一人、青木淳による『A&A TUBE』。日本人建築家と世界的アーティストのコラボレーションによる宿泊施設の建設を目指す「A&A」。プルーヴェの展示と同様、石川文化振興財団による『岡山芸術交流 2016』との連携展示とのこと。石川文化振興財団……この名前、ぜひ覚えておきましょう。
そして辿り着いた「岡山県天神山文化プラザ」。一見して、この佇まいはただものではない……と思いきや、ル・コルビュジエの弟子として世界遺産「国立西洋美術館」をともに手がけた巨匠・前川國男の作と知って感銘。1962年竣工、コンクリート打ち放しで屋上庭園やピロティ、吹き抜けレリーフなど、モダニズムの特徴が光る空間だ。
ここでは、岡山の象徴にまつわる作品をご紹介。眞島竜男による、桃太郎伝説を下敷きにしたインスタレーション作品『281』。岡山駅前に立つは何体かが制作されたが、そのうちの1体と、自身の解釈を元に粘土をこねて制作された現代の桃太郎像が対置され、ユーモラスにして刺激的な“岡山という都市の肖像”が提示される。
また、サイモン・フジワラは、同建築のホール空間をダイナミックに使用し、スキャンダルに巻き込まれた実在の女性教師が、自らのイメージ回復に努める様子を描いた映像とインスタレーションを発表。
秋のアート体験に超新星現る!
『岡山芸術交流 2016』レポート
岡山といえば、瀬戸内海を望む “晴れの国”、世界的なデニムの聖地、超高級フルーツ、桃太郎伝説etc.。そしていまこそ注目すべきは “最先端の現代アート”。いま岡山で何が起きているのか? その答えがここにある!
okayama art summit 2016
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Text:Keita Fukasawa