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古市憲寿×田根剛が語る現代建築。日本に今、必要とされているものとは?
古市憲寿×田根剛
イッセイ・ミヤケの大ファン
F「田根さんにフランク・ゲーリー展をやってもらおうっていうのは、どういう経緯で決まったんですか?」
T「直接その真意は伺ったことはないのですが、21_21のディレクターでありデザイナーでもある三宅一生さんに声をかけていただいて」
F「今日の服もイッセイ・ミヤケですよね」
T「大ファンです」
F「もともと好きだったんですか?」
T「学生の頃から好きで、でも買えなかったので、社会人になって最初の初任給で買ったのがイッセイ・ミヤケの服でした。そのくらい好きですね」
F「イッセイ・ミヤケの服って柔らかくて軽いんですよね」
T「着ていて楽です。肌の上にもう一枚皮膚がある感じですね」
F「よく旅をする人は、丸めてもシワにならないと言いますね。それで、三宅一生さんから声がかかって?」
T「あるとき、秘書の方から三宅がお会いしたいとメールをいただきまして。ちょっとドキっとしました」
F「いきなり『会いたい』ですか。要件込みだったんですか?」
T「いや全く。帰国される日程をお伝えくださいという」
F「で、会いに行ったんですか」
T「そうですね。ドキドキしながら。憧れの方にお会いするので」
F「それでこれをやってくれないかと。普通はイッセイ・ミヤケミュージアムを作って欲しいとか、イッセイの仕事を頼まれるかと思いますよね。そうかと思いきや全然違う」
Photo:Yuji Namba Text:Cosmos Hoshima Edit:Yuko Fukui
T「あわよくばとは思っていました(笑)」