──乗り換えが複雑だし、人も多いですしね。雑誌のモデルからCMやテレビ、ドラマの世界へとどんどん活躍の場が広がっていったときは、どんなふうに感じましたか?
「……実のところ、ただ流れに乗っていくという感じでした。まだ中学生でしたから、大人に囲まれて仕事をすること自体が怖かったですし、特にテレビやCMの現場では制作に大勢の人が関わっていることにビックリしていました。次々と未知の世界を経験して、戸惑うこともたくさんありました。『私の知らない人が私のことを知っている』と、表に出る職業ならではの大変さを知ったこともその一つです。雑誌やテレビに出る仕事なのだから当たり前のことなんですけれど。当時を振り返ると、初めて経験すること一つ一つに驚きながら、夢中でやってきたんだなと思います」