二階堂ふみの転機「笑って泣いて悩んだことで視野が広がった」 | Numero TOKYO
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二階堂ふみの転機「笑って泣いて悩んだことで視野が広がった」

Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
男性社会に立ち向かう女性たちをコメディタッチで描いたドラマ『問題のあるレストラン』で新田結実役を演じた二階堂ふみ。2011年に映画『ヒミズ』で日本人初のベネチア国際映画祭新人俳優賞を受賞し、一躍注目を集めた彼女は現在20歳。2014年には大学への進学も果たし、女優業と学生の両立を続けている。若手女優の中でも独特のオーラを醸し出し、唯一無二の存在感で見るものを釘付けにする彼女だが、自分を客観視すると「大人たちと一緒にいても実年齢はやっぱり子どもなんですよね」と語り出す。撮影現場で早くから大人に囲まれる環境で育って来た彼女が、自分らしさを見失わずにどう成長してきたのか? 等身大の二階堂ふみに迫る。(Numéro TOKYO 2015年3月号掲載)

──1月スタートのドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ系列毎週木曜22時~)で二階堂さんが演じる新田結実は、どうやらちょっとクセのある人物のようですね。

「結実は東大出身のインテリだけど、理屈っぽいところがあって不器用。そんなキャラクターって実際によくいそうなのですが、役に迫っていくうちに『こんなふうに考える人、見たことない』と感じる部分もあります。ドラマはコメディタッチなんですが、扱っている題材は女性たちが男性社会に立ち向かうという社会派でもあるので、初めはシリアスに捉えがちだったんです。でも収録を重ねるうちに、一つ一つのことに意味を追うよりも、振り切って演じることによって出てくる面白さがあると気づきました」

──脚本の坂元裕二さんをはじめ、好評を博した昨年のドラマ『最高の離婚』のクルーが再結集して仕掛けるとあって、今期の注目作でもありますね。主人公の田中たま子を演じる真木よう子さんをはじめ、共演者は個性派揃いですが、現場はいつもどんなムードですか?

「私が坂本さんのシナリオで演じるのは、昨年のドラマ『Woman』に続き、これが2回目なんです。このドラマはテンポの良さで見せる部分が大きいし長いセリフも多いから、かなり集中して取り組んでいます。長ゼリフは数字や専門用語が多く出てくる内容なので大変。今日の収録ではちょっとうまくいかなくて実は落ち込んでるんですが(笑)。でも現場はとても楽しいんですよ。何しろ個性的な人たちが集まって作っているので、熱が入っていくと思いがけない方向へと脱線してしまったりもして、そんなエネルギッシュな環境を私自身もすごく楽しんでいます」

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