二階堂ふみの転機「笑って泣いて悩んだことで視野が広がった」 | Numero TOKYO - Part 3
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二階堂ふみの転機「笑って泣いて悩んだことで視野が広がった」

Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
──そんな時期を経て、現在20歳。今はどんなことを思い、どんな日々を送っているのですか? 「大学に通い始めた昨年の4月からは、仕事がない日は朝と昼のごはんを作って、授業に出席して…という暮らしぶりです。少し前までは外に出るほうが好きだったのですが、今は家で過ごす時間が充実している時期。その時その時で、暮らしのリズムも変わっていくタイプかもしれないですね。日本は情報があふれているから、もう少しシンプルに生きたいなと思うこともあるんですが。すごくマイペースなので、何かと自分を比較することも少なくて、のんびり暮らしています」
──自分の目標に向かって、具体的にプランを立てて実現していくタイプですか? 「仕事については、自分の中で思い描いている理想みたいなものはあるんです。だから一緒に仕事をしてみたいと思う作り手さんがいたら、迷わず自分のDVDを持ってアプローチしに行って。ちょっとストーカーっぽいかもしれないけど。そういうことがいずれ形になっていけばいいなとは思っていますが、こうありたいと思っても仕事は出合いでしかないので。一つ一つを大事にしながら、今は目の前にあることにただただ真剣に全力で向き合っていこうと考えています。現実的に近々実現させたいのは、NYへ行くこと」
──NYへ旅行に? 「一昨年の11月、12月と2カ月間NYに短期留学していたんですが、あの街のムードがすっかり気に入ってしまって。特にダウンタウンとブルックリンの空気が心地いい。どちらもそれぞれに違う魅力があって、引き付けられます。NYには独特の強さとエネルギーがある気がしていて、その土地が持つパワーを吸収しに行きたいのと同時に、異文化に触れることで日本の良さがさらに発見できるという楽しみも魅力だと思っています。まずは今取り組んでいる撮影が無事に終わったら、すぐにでも足を運びたいですね」
Photo:Akiko Isobe Styling:Eri Takayama Interview & Text:Subaru Kawachi Edit:Saori Asaka

二階堂ふみ(にかいどう・ふみ)

1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。2009年に『ガマの油』で映画デビューし、映画やテレビドラマ、CMなどで活躍。代表作に、ベネチア国際映画祭で新人俳優賞を受賞した映画『ヒミズ』(11年)、大河ドラマ『軍師官兵衛』(14 年)、映画『私の男』(14年)などがある。現在放送中のドラマ『問題のあるレストラン』に出演中。

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