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二階堂ふみの転機「笑って泣いて悩んだことで視野が広がった」

Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃

──2015年も充実のスタートになりましたね。ここ数年は、ベネチア国際映画祭での新人俳優賞受賞や大学への進学など、大きな出来事がいくつもあったと思いますが、ご自身がターニングポイントになったと思うのは?

「最初に思い浮かぶのは、高校時代ですね。実は大学進学についてはそれほど大きな変化とは感じていなくて、むしろ高校生の頃に等身大の目線で年相応の経験をしたことが、私の20年の人生に大きな影響を与えています。沖縄から上京してきて都立高校に進んだのですが、あの頃、友達と遊んだり、ケンカしたり、同級生の男の子を好きになって告白して振られたり……。そんなふうに笑って泣いて悩んでいたことが、視野をぐっと広げてくれました。当時の友人たちは今も変わらず親しい間柄で、時々集まったりもするんです」

──高校生というと、すでに女優としても活躍なさっていましたよね。大人に囲まれている仕事の環境と、同年代の友達と過ごす学校での生活という、まったく異なる世界が同時にあったと思うのですが、戸惑いなどはなかったですか?

「ありましたね。まだ16歳くらいでしたが、仕事と両立していくことにつらいと感じることもあって、常に頭はパンパンでした。あとは大人とばかり遊んでいる時期があって、かなり頭でっかちになっていて、自分の物差しだけを基準にしてものを言いがちだったんです。それである時、とても仲が良かった同年代の友達と大ゲンカになってしまって。すごく単純なことなんですけど、相手がいて自分がいるということや、人それぞれいろんな生き方があって、考え方も違うんだなってことにその時に気がついたんです」

──10代という多感な年頃らしいエピソードですね。

「それまでは、どちらかというと自分自身の内側だけを見ていて、それがすべてだった。だけどこの出来事をきっかけに、外の世界に目を向けて物事を判断するようになっていきました。私自身も社会も大きく揺れ動いていた時期でしたしね。でも人間的に成長にしたなと思える出来事は、同年代の友達とのやり取りの中に多くありました。大人たちと一緒にいても、実年齢はやっぱり子どもなんですよね。そんな違いをいつしか矛盾のように感じたこともありました。一見対等に話せる間柄のようで、実は大人が私に合わせてくれていた訳で……。また、その頃『ヒミズ』でベネチア国際映画祭に出席したことも、いい刺激になりました。私にとってはこれが初めての海外だったので、そこで見たものや出会った方々を介して、さまざまな人のさまざまな生き方があるということをあらためて強く感じる機会になったんです」

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