ショートムービーにこそ宿る ファッションブランドの哲学 | Numero TOKYO - Part 7
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ショートムービーにこそ宿る ファッションブランドの哲学

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ヴェネツィア国際映画祭でも絶賛6つの「女性たちの物語」   ミュウミュウが、女性映画監督たちとともにショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」を展開しているのをご存じだろうか。最新作『ヴッチリアの女性たち』はすでに6作目となる。5作目の『The Doors』とともに今年のヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された。「モデルのような人だけでなく、さまざまな年齢かつ人種の女性がミュウミュウを着こなしているのがいいですね。服は着てなんぼのもの。でも世間は過去10年間ぐらい、服を所有すること消費することに行き過ぎていて、着ることの楽しさが伝わってきていない。一方、ミュウミュウの洋服は今を生きる女性にとってヴィヴィッド、それがフィルムにも表れています。それに作品には、女性の生き方というものが強く打ち出されていますね。伝えたいメッセージがディープだから時代を超える作品に仕上がっている。これはファッションブランドというものを飛び越えてしまっています。稀なことですね!」(ユナイテットアローズ 栗野宏文氏) www.miumiu.com/ja/women_tales
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『ヴッチリアの女性たち』(2013AW)/監督:ヒアム・アッバス シチリア・パレルモの歴史地区の中心ヴッチリアが舞台となった『ヴッチリアの女性たち』。伝統的な音楽に、ミュウミュウを着た操り人形が登場する。「混乱を意味する地名にふさわしく、混沌と生々しさがあり、そこにミュウミュウを着た女性たちが入り混じって…カオティックな感じが良い」(栗野)    
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『The Door』(2013SS)/監督:アヴァ・デュヴァーナイ 女性の絆から生まれる変革の力がテーマ。「最新作に比べると、ぐっとスタイリッシュでモダンな印象です。でもそこにアフリカ系アメリカ人の主人公が血を通わせていますね。それに服の赤がとても美しい。服は着る人によってこんなにも変わるということに改めて驚かされました」(栗野)  
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『It’s Getting Late』(2012AW)/監督:マッシー・タジェディン LAを舞台に4人の女性が登場し、それぞれが身支度を整えて同じ場所に集まっていく群像劇。女性がシーンによって変身すること、それはただ服装を変えるだけではない…。ジェマ・アータートン、菊地凛子といった国際的な女優が出演。    
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『The Woman Dress』(2012SS)/監督:ジャーダ・コラグランデ 魔女たちが一人の女性を生け贄にし、彼女を血のように赤い美しいドレスに変えてしまうというシュールでミステリアスな物語。NYのエレクトロニカバンド、オ・ルヴォワール・シモーヌが印象的なサウンドトラックを提供、かつ出演も果たす。    
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『Muta』(2011AW)/監督:ルクレシア・マルテル 熱帯の海に停泊した船に美しいメスの生物が次々と姿を現し、聞いたことのない言語を話し出す…。「Muta」とは静寂と変容を意味し、女性の変容する力に対する幻想的な観念を表現。この変容する力こそミュウミュウの魅力の根源でもある。  
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『パウダールーム』(2011SS)/監督:ゾエ・カサヴェテス ロンドンのクラリッジ・ホテルを舞台にしたドラマティックな一編。パウダールームという、女性の華やかな“儀式”が繰り広げられるロマンティックな場所では、何かが始まる予感に溢れ、ミュウミュウの世界の美しさと贅沢さをも映し出す。         ▶ Dior / Miss Dior ‘La Vie en Rose’     Edit : Sayaka Ito   ▶ 次のページへ

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