映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』とイヤホンの話 | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』とイヤホンの話

昨日から公開中の映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』がとてもよいです。ユーチューバーとしてキャリアをスタートさせたコメディアンで、ミュージシャン、俳優でもあるボー・バーナムの映画監督デビュー作にして“SNS時代の青春映画”。

1990年生まれの28歳。の割には随分と達観していたボー・バーナム監督。身長がものすごく高い(196cm!)
1990年生まれの28歳。の割には随分と達観していたボー・バーナム監督。身長がものすごく高い(196cm!)
Numero.jpでは監督のインタビューを公開予定なので、まずはこの連休に劇場で鑑賞していただいて、作品について詳しくは後日ぜひとも記事を読んでほしいのですが、個人的にとても印象的だったシーンをご紹介します。それは、この予告編ムービーの40秒すぎぐらいのシーン。

現実の私と、SNSの海を泳ぐ私。その二つの世界を隔てるスイッチの役割を果たすのが、音楽でありイヤホン。そんな表現がグッと刺さります。

ちなみに映画でイヤホンといえばどうしたって私が思い出さずにいられないのは、『はじまりのうた』でグレタ(キーラ・ナイトレイ)とダン(マーク・ラファロ)がイヤホンを片方ずつ付けて夜のNYを闊歩する名シーンです。大好き。

ワイヤレスが主流になりつつあるいま、そんなロマンティックな演出ももうすぐ古きよき時代の産物になってしまうのかもしれないけれど。

私もご多聞に漏れず愛用中のAirPods、大変便利で快適
私もご多聞に漏れず愛用中のAirPods、大変便利で快適

 

 

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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