安藤桃子さん作「丸ごと地球」を読んで、観て、聴いて! | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

安藤桃子さん作「丸ごと地球」を読んで、観て、聴いて!

絶賛発売中の『Numero TOKYO 9月号』では、新型コロナウイルスによって変化を余儀なくされた私たちの不安や恐れを払拭する一助となるような特別企画として、アーティスト20名(組)の方に作品を寄稿していただいています。

ご参加いただいた方々にはおひとり1ページずつで、表現方法を自由に選んでいただきました。写真、エッセイ、手書きのメッセージ、漫画……などさまざまな手法で寄稿してくださった作品が届くたびに、担当編集一同「おお〜すごい!」「共感しかない!」「泣ける〜!」など感嘆の嵐だったのですが、めちゃくちゃ元気をいただいた、映画監督の安藤桃子さんの作品をちらりとご紹介させてください。 タイトルは「丸ごと地球」。大きな太陽の写真と書き下ろしの詩が届き、「画像が粗くなっていいからとにかく太陽を真ん中にどど〜んと載せてほしい」と。なんて大胆。 詩もまたパワフル。拝読しながら脳内でラップに変換されていき、愉快な気分になりました。そんなわけで、そのまま感想をお伝えすると、今度は安藤さんからご相談が。「この詩に音楽をつけてラップにして、映像をインスタグラムでアップしたい。すぐに作ります!」と。映像で表現活動をしていらっしゃる安藤さんらしいご提案で、スピード感と実行力にも本当に尊敬です。もちろん二つ返事でOK。その映像がこちらです。

誌面に載せたQRコードから安藤さんのラジオでご一緒されているトラックメーカーのアハナムジカさんのアカウントに飛べるようになっていますので、ぜひ合わせてご覧いただけたら。本誌の中に出現したパワースポットのようなページになっています。

他に、今回の特集では、池田エライザさん、イマノフミコさん、内田紅甘さん、エリイさん、川内倫子さん、KIGIさん、斎藤工さん、最果タヒさん、更井真理さん、新津保建秀さん、鈴木親さん、瀧波ユカリさん、根本宗子さん、Nerholさん、P.M.Kenさん、藤原史織さん、穂村弘さん、森村泰昌さん、山崎ナオコーラさんに素晴らしい作品を寄稿していただいています。

保存版です。この先もときどき読み返しては2020年の春のことを思い出して、立ち止まったり、前を向いたり……そんな一冊になったらとても嬉しく思います。

ぜひ、お手元に一冊!

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Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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