脱・使い捨てラップ、ようやくはじめてみます | Numero TOKYO
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脱・使い捨てラップ、ようやくはじめてみます

わかっています、遅れに遅れているということを。でもやらないよりはマシ! と重い腰を上げて、“脱・使い捨てラップ”をはじめました。何にでもピタッとはりつくし、クルっと回せばキレイに切れて、巻き戻りもしない……日本の使い捨てラップって、あまりにも優秀で手軽で手放せない存在だったのですが、外出自粛期間中に工作用として捨てずに溜めておいた“芯の山”を見て、普段どれだけ使い捨てているかが可視化でき、少しでもできることからやってみよう、と決意を新たにしました。

ポーチに大小さまざまなサイズが入って届きました。
ポーチに大小さまざまなサイズが入って届きました。
まず購入してみたのが、このシリコンラップ。シリコンだけど、エコバッグ同様、繰り返し使うことに慣れるステップとして、チャレンジしやすいものだと思います。なんたって食器洗い機もレンジもOKなところが、初心者にも優しい。 そんなわけであまり考えもせずにインスタで見つけた(スイカの断面をすっぽり包むビジュアルに目を丸くした)勢いでポチってしまったのですが、届くまでに1ヶ月ぐらいかかりました……。きっと他にももっと手軽に入手できる良品・類似品があるとは思います。

スマイルに手足耳&尻尾が生えてます。プーカプカと、つい遊びたくなる見た目です
スマイルに手足耳&尻尾が生えてます。プーカプカと、つい遊びたくなる見た目です

でも可愛いので許します。ほら、クリオネ(あるいはクラゲ?)のよう。

生活感丸出しですが食べかけのパテ、朝食用で前の晩にカットしておいたぬか漬け、「あとで飲むからそのままにしてお願い」とテーブルに放置された飲み物……などなどさっとラップして、そのままテーブルと冷蔵庫を行ったり来たり。これまで日常的にどれだけ普通のラップを使い捨てしていたかと振り返れば、今はいいことをしている気に。
生活感丸出しですが食べかけのパテ、朝食用で前の晩にカットしておいたぬか漬け、「あとで飲むからそのままにしてお願い」とテーブルに放置された飲み物……などなどさっとラップして、そのままテーブルと冷蔵庫を行ったり来たり。これまで日常的にどれだけ普通のラップを使い捨てしていたかと振り返れば、今はいいことをしている気に。

ただし難点もあります。四角い器にそこまで適していないのですね。比較のためにシリアルボウルも並べてみましたが、スクエアプレートのほうはなんとか被せてヨレヨレ。でも、一度フタできたら勝手に外れたりはしませんでした。

3枚セットで箱に入っています
3枚セットで箱に入っています

お次に購入してみたのが、ミツロウラップ。サステナブル特集でも取り上げているのですが、「好きな柄で手作り!」みたいなことは、ズボラなのに変なこだわりもある私にはハードルが高めなので(おおごとになってしまい、布を選んだり切ったりするだけで何週間もかかりそう……)、ちゃっちゃか検索してポチりました。

柄違いで大中小。端がジグザグにカットしてあるので貼ったり剥がしたりしやすいです
柄違いで大中小。端がジグザグにカットしてあるので貼ったり剥がしたりしやすいです

こちらのSUPERBEE WAX WRAPSは、タイの小さな村で手仕事で作られているそう。安心素材で柄がシンプルなのも嬉しい。

一番小さいサイズのラップで、直径110ミリ、230mlのボウルがすっぽり包めました
一番小さいサイズのラップで、直径110ミリ、230mlのボウルがすっぽり包めました

手の温度だけでしんなりして、思いの外ぴったり貼りつきます。こちらは熱に弱いので食洗機やレンジの使用はもってのほか、熱いお湯にも注意しなくてはならないのですが、手触りがよく、私はミツロウの香りも好きなので気に入っています。

器だけでなく、野菜やパンなどを包むのもよいとのこと。毎日の小さなサステナ活動、しばし続けてみようと思います!

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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