「エノテカ」とのコラボ・プレイリスト「ワインと楽しむノラ・ジョーンズ」 | Numero TOKYO
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「エノテカ」とのコラボ・プレイリスト「ワインと楽しむノラ・ジョーンズ」

ノラ・ジョーンズのニューアルバム『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』のリリースを記念して、ワインショップの「エノテカ」とコラボしたプレイリスト「ワインと楽しむノラ・ジョーンズ」がApple Music、Spotifyで公開された。

「ドント・ノー・ホワイ」や「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」などの代表曲、そしてニューアルバムからの10曲によって構成された全20曲のプレイリストは、ワインを飲みながら過ごすリラックス・タイムをイメージして選曲されたもの。 そして、その曲を聞きながら飲みたい5本のワインがワインジャーナリストによって選ばれているというのが、ミュージシャンとワインショップの異色のコラボの中身で。

ノラ・ジョーンズ『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』
ノラ・ジョーンズ『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』

では、どんなワインが選ばれているのか。たとえば、老舗シャンパーニュメゾンのルイ・ロデレールのブリュット・プルミエがある。ルイ・ロデレールは年間100万本近くを生産する大手生産者ながら、自然のリズムに合わせて農作業を行うビオディナミ農法を採用することで、工業的でない、ピュアでナチュラルな味わいが魅力のメゾン。

リザーブワインと呼ばれる過去に収穫され、醸造されたワインと最新ヴィンテージを掛け合わせて、じっくり熟成を経てリリースされるルイ・ロデレールのシャンパーニュは、モダンと伝統を掛け合わせてかつフレッシュなノラ・ジョーンズの歌声との見事なマリアージュを見せてくれるだろう。

料理とワインが互いを高め合い、良さを引き出すことをマリアージュと呼ぶが、それは音楽とワインにも存在する。これからのポスト・パンデミック時代に、必要とされるのはなにをおいても心の平穏だろう。日々生まれる不安や不満から解放され、なにも予定を入れずに過ごす休日に、ノラ・ジョーンズのプレイリストを聴きながらエノテカのワインを飲む。そんな1日も悪くなさそうだ。

さて、前述のルイ・ロデレールのブリュット・プルミエを飲むならば、ぜひシャンパーニュ用ではなく白ワイン用のグラスのご用意を。ノラ・ジョーンズの音楽を浴びながら、泡立ちだけでないシルクのようなテクスチャーを楽しめば、単独では味わえない音楽の魅力、ワインの魅力を体験できるのではないだろうか。

「ワインと楽しむノラ・ジョーンズ」
各種プレイリストはこちらから

Text:hima_wine

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