お疲れさま、ヨッシィ。 | Ako Tanaka
Ako Tanaka

お疲れさま、ヨッシィ。

※この記事は、Numero TOKYO編集長・田中がハニカムにて連載していた記事を再掲載したものです

 

13:00
Gucciのコミュニケーション部に在籍していたヨッシイっこと吉川正秀氏が、退職のご挨拶に見えた。

来月からは、私と同じメディア側の人として再スタートを切られるそう。
ブランドのPR業務だった人が編集側に、ファッションの編集者がPR側へと職種をまたいでの転職は、
日本では珍しいケースのようだけど、海外ではよくある話。

どうして日本では珍しいのか・・・
それは、ファッション雑誌はファッション業界とはいえ古い体質の出版業界だからです。
(あっ、出版業界アレルギーがでてしまった。)

クリエイターと仕事の話をするときの主語って、『僕は~~』だったり『私は~~』だったりするんだけど、
編集者って『編集者は~~』が主語の人が多いのよ。どうして自分の意見を編集者という枠に入れて、
語るのか、これについて随分知り合いの編集者たちと話し合いました。
みなさん異口同音に『クリエイターたちのように自分の名前を表に出して仕事してないし、
そのあたりのコンプレックスもあるし、自分の言葉でもあるけど影の存在だから~~~』なんて
最後には意味がわからなくなってしまう。

皆さん、これをどう思われます?
あっ、別に編集者に文句言ってるんじゃないんです。そうそう、ヨッシィの転職の話でした。

だからこそ、ヨッシィは自分の言葉で話せる人になって欲しいな~~っ。
編集者は、編集者は・・・って言葉を耳にする機会が増えると思うんだけど、頑張ってくださいね。

お疲れさまでした。

Profile

ako tanaka
TOKYO
editor in chief

編集長。ミラノで雑誌や広告などに携わった後、帰国後はフリーランスのスタイリストとして活動。スタイリストやファッションエディターとして活躍後、2005年11月『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)も好評発売中。
ako tanaka│blog│numero.jp Numero TOKYO エディターズブログ

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