いや〜、驚きました。リック・オーエンスに次いで驚いたショウがCDGのショウ。
何よりも、川久保玲さんの服作りに向かう姿勢です。
キャットウォークを見ていて、これだけドキマギ不安にさせられたり、
居心地が良くないという状況は珍しく、そういう意味では、
川久保さんの意図する、そして投げかけは成功したと言えるのかもしれません。
着やすい服、欲しい服、次に何がでてくるのか想像できる服、、、。。
それはそれで今の時代を表しているかもしれないけれど、
ファッションって、モードって、こんなに予定調和なものでいいの?
しかもパリコレというビッグな舞台で、、、。。
私には、彼女がコレクションを通して業界に向かってそう叫んでいるようにも見え、
私自身の、ファッションに向かう姿勢を正された気がしました。
あなたにこれが理解できますか? これを料理する腕がありますか?
そう問われているような、次から次へと、そんな玉が投げられてくる。
ルック一点一点に合わせて、異なるBGMが鳴り響く。。
ジャズ、シャンソン、パンクロック、クラシック、
ルックに合わせた選曲も心地よくリズムに身体を合わせていると、
パタリと音が途切れ、また、復活。
タイミングもリズムも思い通りにいかず、不協和音のように不安を感じさせる。
これほどまでに、後味がいいのか悪いのかわからないほどのインパクトは、
後にも先にも数えるほどしかなく、その貴重な経験をこの舞台で味わえたこと、
いつ何時も、反逆精神を忘れない川久保さんに頭が下がる思いだ。
ショウ終了後は、川久保さんへの拍手が鳴り止まず、皆、ショウアップを期待。
もちろん川久保さんは、キャットウォークに挨拶に現れるなんてありっこないのに、、、
それでも鳴り止まない拍手に、ショウの成功を感じました。
お疲れさまでした。感謝感激。拝。