北京1泊の旅~~初夜編 | Ako Tanaka
Ako Tanaka

北京1泊の旅~~初夜編

※この記事は、Numero TOKYO編集長・田中がハニカムにて連載していた記事を再掲載したものです

 

初中国を体験しました。もちろんメインランド、北京です。
毒入り餃子に始まり、粉ミルク問題とか、大気汚染問題とか、ちと躊躇していた場所でした。
が、このたびDiorが主催した『Dior & チャイニーズアート展』の前夜祭を祝うガラ・パーティが催され、
350名の世界中のジャーナリストがここ北京に集いました。
アート鑑賞あり、ジョン・ガリアーノからアルノーさんまで参加するディナーあり、
という盛り沢山なイベントに参加すべく、意を決して行って参りました(←大袈裟ですが)。

このエキシビションの見所は、パリを代表するビッグメゾン x 新進気鋭の中国人アーティストのコラボレーション!
作品数は20以上という一大イベント。
もちろん中国当局のお膝元、すべてが(きっと)監視のもと進められているので、
アーティストもどれだけ自由な発想で各自の表現に挑めるのか・・・と思いきや、かなりすごいことになっておりました。

付加価値の消費でなりたつトップブランド x 大量生産でなりたつ国。
ホンモノ文化 x コピー文化。
一見、自由な西欧文化は、実はモノに支配された不自由な文化。など、
アーティストのメッセージはそれぞれながら、かなり際どい表現がなされている。
聞いただけで、面白そうじゃないですか??
『アンチ』があって、何かを表現するのは、アーティストの原動力なのだろうか?
見ていてハラハラ・ドキドキ・ケラケラの連続。
このケラケラっていうのは、シニカルなメッセージの中に見え隠れする、彼らのユーモラス。
本気で面白いのですよ・・・・・

とにかくいろんなすべてがぶつかり合うような、強い社会的メッセージが込められた
意味深い、エキシビションとなりました。
このエキシビションは、1月中旬まで開催されているので、中国に行かれるなら必見です。

『Dior & チャイニーズアート展』の詳細は、Numero TOKYO3月号の誌面でじっくり楽しんでいただくとして・・・
今回は、私の中国1泊の旅をアップします。

まずは、アート鑑賞中の私。

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この夜はガラ・ディナーもあり、ドレスコードはブラックタイ。
左からGinzaの山際恵美子編集長、Vogue Nipponの渡辺三津子編集長。皆さま、華やかに正装。

 

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エキシビションの目玉アートが、こちら名前もずばり、Giant。
これは唯一、ベルナール・アルノー氏(=LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン社長兼CEO)ご本人のコレクションから出品されたもので、
ジャン・ファン氏の作品。もちろん彼の今回制作された作品も出ております。

 

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参加したアーティストの中で、アート市場を湧かせている注目のアーティストがこちら、ジャン・シャオガン氏。
四角四面に育てられた子供たちが、ユニフォームという決められたお洋服に身を包み、
Dior Homme(反対側にずらって並んでおります)のショウを見ています。
よく見ると、下半身がもろ出しで、そこに彼の社会的メッセージが。あ、あぶない・・。

 

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アートを一通り堪能した後、ディナー会場までの間にカクテルタイム。
世界を旅するヒデが登場。ヒデは、上記Zhang Xiaogang氏の作品が気に入ったとか。
一番高値で売買されてるアーティストですよ、ヒデ!!
それを知らずに選ぶとは、やはりお目が高い。その事を伝えると、作ってもらおうかな~とぽつり(驚)。
左からSpur内田編集長、Harpers Bazaar Japan村上編集長、Figaro Japon塚本編集長、
25anns十河編集長、私、前出の渡辺さんと山際さん、そしてヒデ。

 

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ディナーの場所はこんな感じ。
私の席は7番テーブル!

 

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シドニー・トレダノ(=クリスチャン ディオール クチュール社長兼CEO)の奥さまの後ろにはなんと、ジョン・ガリアーノ氏(汗)。

 

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彼らはこの夜に知り合った、
左)香港に住んでいたけど、最近北京に引っ越して来たジャーナリストのSeanさん。
右)メインランドで生まれ育ち、サンフランシスコでバレエを習い、
今度、名古屋でもバレエ公演をするYuan Yuanさん。綺麗だな~~~♪

 

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やっぱりすごい中国・・・
いろんなものが入り交じってる。

 

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会場の裏では、お給士をしていた綺麗どころが休憩中。
モデル事務所かタレント養成事務所からか、本当に綺麗どころです。

 

このあと、北京でもっともホットな場所、LAN欄へ。

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ここはスタルクが内装を担当しているそうです。

 

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右前には、Dior Hommeの今住くんが・・・・

 

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酔っぱらいの私と、Diorのマーケティング&コミュニケーション・ディレクターの山路由美さん。
すっかり酔っぱらった私たちは、この後ホテルへと帰路。お疲れさま。

次回は、朝のプチ観光編をお送りします。

Profile

ako tanaka
TOKYO
editor in chief

編集長。ミラノで雑誌や広告などに携わった後、帰国後はフリーランスのスタイリストとして活動。スタイリストやファッションエディターとして活躍後、2005年11月『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)も好評発売中。
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