祝 キョンキョン! デビュー40周年で盛り上がった小泉今日子の『KKPP』【#私の土曜日16:00】 | Numero TOKYO
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祝 キョンキョン! デビュー40周年で盛り上がった小泉今日子の『KKPP』【#私の土曜日16:00】

2022年の今年、我らの小泉今日子 改めキョンキョン、いやキョンちゃん(と呼んでるので呼ばせてねっ)がデビュー40周年を迎えました。その40周年プロジェクトの一環として31年ぶりの全国ホールツアーが開催され、3月21日 東京公演 at 中野サンプラザのライブに行ってきたのでレポートしま〜す。

キョンちゃんといえば、昨年、5月号(#146号)の「セルフラブ =自愛」特集にて、『セルフラブ =自愛』を体現している人代表としてご登場いただき、バナナの着ぐるみで表紙を飾ってくれました。表紙、バナナに決めたいけどどうかな? に「大胆なご決断。異論ないです」と即答されて脱帽した瞬間を思い出しました。いま見てもインパクト強めです。指に挟んでるのはタバコではなくジャガリコな!

キョンちゃんといえば、仕事相手やプロデューサー、クリエイターに自分自身を委ねることができ、幅広い表現を叶えてきた人です。いつしかアイドルの域を超えてポップカルチャーのアイコンとなり、その勢いはいまだに健在。ここ数年、表舞台から遠のいていたこともあり、彼女の一挙手一投足が話題になるというあらゆる意味においても発信力に磨きがかかっています。146号に掲載したインタビューでは「いまはフリーだから自由に発言できる!」と語っていますが、ただ自由なだけではなく常に考え、責任をもち、腹をくくる大人だからこそ言葉に重みもあるのです。愛をもらって愛を返して愛を循環させたいと考える人。そこも魅力の稀有な人。だから40年も継続できるんだよね。

40周年を祝うこの公演「KKPP(Kyoko Koizumi Pop Party)」はアイドル時代を彷彿させる、もっと素に近いファン精神に溢れた”小泉今日子”が、ファンとともに遊んでいるような一体感あふれる楽しい時間でした。

3月30日が追加公演であり千秋楽だったので、KKPPのセットリストを公開しちゃいます。いい楽曲がいっぱい。懐かし〜。
「The Stardust Memory 〜 真っ赤な女の子 〜 渚のはいから人形 〜 迷宮のアンドローラ 〜 夜明けのMEW 〜 ヤマトナデシコ七変化 〜 艶姿ナミダ娘 〜 Fade Out 〜 私の16歳 〜 なんてったってアイドル 〜 夏のタイムマシーン 〜 T字路 〜 潮騒のメモリー 〜 怪盗ルビイ 〜 あなたに会えてよかった 〜 優しい雨 〜 My Sweet Home 〜 月ひとしずく 〜 木枯らしに抱かれて」 アンコールで「学園天国 〜 東の島にブタがいた vol.3」全21曲。

途中に愛らしいトークを挟みながらアイドル時代と変わらない独特の歌声で、小さな体ながらもエネルギッシュに舞台上を縦横無尽に踊りながら歌うキョンちゃん。その姿にホンモノのエンターティナーの風格が漂い、ファン熱再燃した人が多かったはずです。いや、その場にいた人はみんな魅了されてましたね。


最後の「東の島にブタがいた vol.3」ではスマホタイムがあり、撮影OKって、そんな粋なことをするのもまたキョンちゃんの魅力です。時代を上手に操るというか、ツボを熟知しているというか。もちろんSNSにアップされたポストはすべてリグラムというサービスまであり、皆あげる、あげる、どんどんポストが上がるから、行けなかった人も行った気分を味わえるという共有感は半端ないっす! 


もちろん私も感想を書いてタグ付けしてストーリーにアップしてリグラムもしてもらい、気分があがりました〜。


ちなみにこの「東の島にブタがいた vol.3」は、爆風スランプの楽曲で、会場となった「サンプラザ中野」へのオマージュでもあり、このタイミングに歌う一曲としてキョンちゃんならではのセレクト。曲調はテンポよく楽し気なんですが・・・仲良く暮らしていた3匹の兄弟豚が王様にそそのかされて生意気な隣国に戦争をしかける、といういま聞くと社会性が反映されているリリックなのです。「俺たちゃ戦争やりたかねぇ all right 王様ひとりでやりなさい all right」って叫び歌うキョンちゃん、さすがです。深読み?いや、完全に訴えていると思います。

ファン熱再燃ということで、まずは終演後にこのボールチェーン付きアクリルスタンドを購入。

3点ずつAバージョンとBバージョンとあり、どっちも可愛くて両方欲しくなるという、これまたファン心理をついていますが、寝転がってるのを鍵とかにつけたら可愛いな〜 ということではAバージョンをセレクト。

そしてスペシャルTシャツのAKANBEバージョン(右下)をポチりました。本当は“コイズミエキシビション”と題された、コンプリートビジュアルベスト1982~2022 の初回限定版(デビュー当時のドキュメンタリー映像と、ポップカルチャーのアイコンとなった小泉今日子を支えたクリエイターたちのインタビュー収録)も欲しかったのですが、こちらは即完売で入手できませんでした。残念。デビュー当時のドキュメンタリー映像とか、神ってるだろうな〜 涙。

ということで 祝キョンちゃん。楽しい時間をありがとう。
そして40周年おめでとうございます! 
LOVE KYON KYON, LOVE KYON2, LOVE キョンちゃん💓

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Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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