Art / Editor’s Post

渋谷モディ2Fにて開催中の落合陽一個展『未知への追憶 -イメージと物質||計算機と自然||質量への憧憬-』

落合陽一さんが天才的な頭脳の持ち主なのは心得ていましたが、こちらの「未知への追憶 -イメージと物質||計算機と自然||質量への憧憬-」は、その凄さをさらに痛感できる展覧会となっています。写真二枚は、玉虫の背中を撮影して銀箔を貼った和紙の上にプリントしたもの、だそうです。 落合陽一氏が常にテーマに掲げている「質量への憧憬」や「民藝・霊性」などのコンセプトを軸に写真や立体物、映像を通じて新しい自然観と老荘思想との接続、バーチャルとの邂逅、民藝との接近にいたる背景を読み解き、鑑賞可能にすることをめざした展覧会だそうです。

ちなみにこちらの玉虫が、あの二枚の写真の元ネタです。

説明をする落合陽一さん
説明をする落合陽一さん

初日の内覧会ではご本人が登場し、一生懸命、展示内容を説明してくださっているのですが、理数系の頭がないどころか、理解力も低い私には、ごめんなさい、何を話されているのか半分もわかりませんでした(汗)。

まずはこの言葉の意味を理解することから始めなくてはいけませんねっ!!

それでも展示を楽しめるのは、視覚的効果を狙った遊びが散りばめられているからです。奥に見える丸い窓『焦点の散らばった窓』は、外に見える渋谷の街の風景や動きと繋がっていて、外の様子が断片的に写しだされるようになっています。

どうやら、こちらの機械で展示されているプラチナプリントの現像をされているようです。

落合陽一さんのアトリエにあるものを持ってきたそうです。こういう作業機器を見られるのがいいですよね〜。気が利いています!

この「未知への追憶」は、2020年に開設したYouTubeチャンネルのテーマでもあり、4年間の表現コンセプトを昇華させ、新しい日常から、新しい自然の再発見にいたるための探究活動として位置付けているそうです。活動の中、探し、吟味し、新しい文脈を練り上げることで「未知をめざす喜びや感動」を体験へと変換するために、過去作品の再構成、研究や社会活動としての膨大な活動を、スナップ写真として切り出すことによって作品に昇華するプロセスを内包されているそうです。

考えすぎると、頭が混乱してしまいそうですが、体感型のエキシビションとして落合陽一さんを感じられる展覧会となっています。渋谷に出られる際には、ぜひ足を運んでみてください!

「未知への追憶 -イメージと物質||計算機と自然||質量への憧憬-」
会期/2020年7月23日(木・祝)~ 8月31日(月)
会場/渋谷モディ 2F
住所/東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ2F
時間/11:00~20:00(入場受付は19:30まで)
入場料/一般1800円(大学生以下無料)
URL/www.0101.co.jp/michi2020/

 

 

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

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