今回はデザイナーの吉行良平さんのデザインショップ
「吉行良平と仕事と日用品」について。
今回のDESIGNEAST(以下de04)の大きなテーマの1つである「オランダ」。
吉行さんはそのオランダで学ばれ、経験を積まれたデザイナーさん。
吉行さんの「仕事」
(手前の黒い3つ)”a cup of coffee”ーコーヒーをつくった後の粉でできた器。
(奥の黄色ともう一つ)”electric_fan”ー扇風機のはねのかたちのうちわ。
吉行さんの見つけたオランダの「日常品」
(ちょっと写っているのが吉行さん!)
自称「蚤の市マニア」な私が今回も出会ってしまいました笑
オランダからの買い付けはなかなか珍しいですし、
何より「日常品」(≠日用品)という言葉からも伝わってくる温かな生活感と人間味。
一つ一つのものから愛らしさが全身に伝わってくる感じ。
「このなんかダサい感じがいいんですよね〜。」
なんて言いながら、愛らしそうに、そのものに優しく触れながら、
使い方と、それが使われているオランダの日常生活のシーンを丁寧に説明してくれる吉行さん。
そんな人柄に一気に惹き付けられて大ファンになってしまいました。
こんなに生活を大切にして、楽しんでいるデザイナーさんが作ったものを使ったら、
自分も小さな幸せ、生活の中に見つけられそうですもんね!
この後に聞いたダッチデザインの話でも感じたのですが、
「何気ない日常生活の中にデザインのヒントを見出す」
そんなオランダ人デザイナーの敏感なセンスと、
繊細な日本人デザイナーらしさを兼ね備えられているんだろうなと、
作品だけではなく、こうやって選ばれたものたちからも強く感じました。
websiteやブログはまさに彼そのもの!という感じで
とても素敵なので、ぜひ下の画像をクリックして飛んで見てみて下さい!
他にもオランダにまつわるプロダクトがいくつかセレクトされていて
1つめは、Arnout Visserのもの。
Arnout Visserはオランダの気鋭デザイン集団droog等で活躍するオランダ人デザイナー。
ブルーやグリーンがかった独特な形のガラスはケニヤの地元の職人と一緒に作ったそう。
(グラスは吉行さんデザイン)
大量生産のガラスには見られない独特な色合いやランダムな気泡がいい。
「冷/涼」を思わせるガラス製品なのに、これまた「人」を感じられる温かみでいっぱい。
手前の無色透明な方は” Water loep”
ガラスの中に水が入っていることで、下に置いたものが拡大されて見えたり、
この曲面によって本物とはちょっと違って見えたりする面白さ。
少し不格好だったり、自然に任せて作ったりされているところが、
生き物のように見えてくるのも、何とも愛らしい!
2つめは、久米 希実さんのPYJAMAMMALというブランド。
オランダでテキスタイルを学んだ彼女が手がける蝶ネクタイはどれもテキスタイルが生き生きしていて、
シンプルなお洋服に、これを一つ主役としてつけたい。
真ん中の紺のものは、釘で彩色していくオランダ独特の技法を用いたテキスタイルだそう。
オランダ語のテキスト、羊っぽいもこもこ、ステッチなど、集めて飾りたくなっちゃいますね!
吉行さん経由で私の元にやってきたオランダの「日常品」。
物撮りしても意味がないので、
ちゃんと、私の日常「生活」の一部となったら、UPしたいと思います!
「日常」生活。
一定の速度で進んでいく時間の中で、
ありきたりなつまらない毎日の連続だと思うのか(上)、
そんな一見何の変化もないような生活にルーペをあてて、
一瞬一瞬をよく眺め、小さな変化に気づき、それを楽しむのか。(下)
後者が「日常」だったら、生活、いや人生がもっと「愉しく」なるはず!
それでは、今回はこのへんで。
Tot ziens!!