DAIGOがテレビに出続ける理由
「わかりやすくいうと『MT』。…目立ちたいんです」
自分自身の今に影響を与えた人物や、ターニングポイントとなった出来事、モノ、場所との出会い。それをきっかけに変化し成長した自分を振り返る。DAIGOのビフォー&アフター。
──放送中のドラマ『営業部長 吉良奈津子』では奈津子(松嶋菜々子)の部下、一条達哉を演じていますが、一条はどんな男ですか?
「クールで人生も仕事も無駄なことを極力省くタイプ。第2話では自分のキャッチフレーズを『無駄はいらない』と言ったぐらい。ポリシーを持っている人ですね。謎な部分も多く、裏で上層部とやり取りもしていますから、彼の役回りが何か、この先解明されていくはずです」
──一条は上司の奈津子をどう見ているのでしょうか?
「一条はおそらく、ただの冷酷な男ではない。使命を全うするために東邦広告にいるのだと思います。部長の熱意に感化されている部分もなくはないけれど、自分に与えられた大きな使命を遂行するのが最優先事項。そのために生きているんだと思います」
──舞台となっている広告代理店の世界は馴染みやすいですか。
「CM撮影の経験から、クリエイティブや営業とさまざまな役割があることくらいは知っていましたが、このドラマのおかげで仕事内容や役割にちょっとは詳しくなりました。一条はポーカーフェイスだけど、本当なら営業は接待でも全力で歌い、踊り、笑わせて、クライアントと仲良くなり、信頼関係を築いていくことが大切なのでしょうね。営業部のチームが彼の仕事スタイルを認知してくれているから、あのスタイルが許されていますが。僕たち芸能界で働いている人間もある意味では、自分の営業をしなければいけない。だから少しは通じる部分があるのかな」
──DAIGOさんは現場で積極的に人と関わるほうですか?
「みなさんといい仕事をしたいという気持ちはありますし、俺自身、面白いかつまらないかといったら、まあまあ面白いやつなので(笑)、僕がいることで和んでいたらいいなあとは思いますが…。現場のみんなで楽しく、モチベーションを高く持ち、力を合わせていい作品を作りたい、いい一日にしたいという思いはいつもあります」
──集まりではDAI語が期待されませんか。
「あれは俺が名付けたわけじゃなくて(苦笑)。略さない言葉を強引に略し続けていたら、そう呼ばれるようになったんです。ニーズがあればやりたいです。その場の雰囲気で、あまり考えすぎず、その日のグルーヴで言っちゃいます。気楽に楽しく。あまり使いすぎるとみんな飽きてしまって笑いも少なくなりますし、大体バラエティでは一番組に対して、多くて2つがベストですね(笑)」
Photos:Akihito Igarashi
Styling:Yusuke Minegishi
Hair&Makeup:Mihoko Sano
Interview&Text:Maki Miura
Edit:Saori Asaka