山口晃らが『方丈記』から学ぶ “小さな建築”の展覧会 @21_21 DESIGN SIGHT | Numero TOKYO
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山口晃らが『方丈記』から学ぶ “小さな建築”の展覧会 @21_21 DESIGN SIGHT

展示風景より。大室佑介+川長組『物置小屋 移築計画』(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三
展示風景より。大室佑介+川長組『物置小屋 移築計画』(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三

随筆『方丈記』に登場する鴨長明の小さな住まい「方丈の庵」を起点に、現代の暮らしと建築のあり方を見つめ直す企画展「方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–」が開催中。東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2027年1月11日(月・祝)まで。

 

鎌倉時代初期の1212年頃、歌人で随筆家の鴨長明によって書かれた『方丈記』は、『枕草子』『徒然草』と並ぶ「日本三大随筆」の一つ。作中には、災害や疫病、社会不安が相次いだ激動の時代に、“一丈四方(いちじょうしほう、約9平方メートル)”の小さな住まい「方丈の庵(ほうじょうのいおり)」にて、世間から離れた暮らしを送ったことなどが綴られており、文学作品でありながら住まいの本質を問うものとして、しばしば「真の建築書」とも形容される。

展示風景より。小渕祐介+中村 純『歩く方丈』(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三
展示風景より。小渕祐介+中村 純『歩く方丈』(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三

本展「方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–」では、この方丈の庵を起点に、現代の暮らしと建築のあり方を見つめ直す。一丈四方のスケールを手がかりに、素材、構造、道具を介した生き方を問い直す仕掛けを考える試みだ。

会場のギャラリー1では、長明の庵を再現した空間や、方丈記が読み継がれてきた軌跡などに触れながら、小さな空間に込められてきた思想や哲学を紹介。また、ギャラリー2では、アーティストや建築家、デザイナー、企業などによる庵が見どころで、山口晃(※1)、江頭慎、大室佑介+川長組、2m26、小渕祐介+中村純がそれぞれ構想した庵が並ぶ。また、会場内に点在する、田部井美奈、正田智樹+竹中工務店+veig、須田悦弘による作品も見逃せない。

(※1)参考記事:Numero.jp「【インタビュー】山口晃:“やむに止まれぬ”日本を描く」

なお本展のディレクターは、建築家の塚本由晴。長明が生きた約800年前の暮らしから「私たちの生を、もう一度自分たちで編み直すきっかけをつかむ」試みとして、本展を位置付けているという。

ぜひ会場に足を運んでみてはいかが。


展示風景より。山口 晃『庵案5』(ロビー) 撮影:木奥恵三
展示風景より。山口 晃『庵案5』(ロビー) 撮影:木奥恵三

「方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–」
会期/2026年8月28日(金)~2027年1月11日(月・祝)
会場/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般 1700円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
時間/10:00~19:00(入場は18:30まで)※10月31日(土)は10:00~22:00(入場は21:30まで)
休館/火曜日(但し、9月22日、11月3日は開館)、11月21日(土)~23日(月・祝)、12月27日(日)~1月3日(日)
TEL/03-3475-2121
URL/2121designsight.jp/program/hojoki/

Text:Manami Abe

 

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